和室をフローリングにDIY!1万円程度で作る方法

山下ユキマル
山下 ユキマル 

ライター:山下 ユキマル

京都のオフィスと四国の剣山麓(標高1500m)にあるオフィスを行き来する「デュアルライフ」フリーライター。美術大学を卒業後、デザイン事務所や広告代理店などでクリエイターとして活動、現在フリー。只今、剣山麓のオフィスを新しく作りかえる計画の進行中。ちなみに剣山麓のオフィスには大容量高速光ファイバー回線が整備されているので京都オフィスよりも作業がはかどる。


■和室の畳をフローリングにDIY!1万円程でチェンジ

とても古いマンションでも、5階南東というロケーションの良い部屋が気に入っている私にとって、ただ一つの難点が、部屋が和室畳敷であること。

畳は落ち着く空間ですが、机やテーブルなどの家具が置きにくいですよね。特にイスは畳を傷めるので気を使います。また畳が古くなるとカビ臭くなるので定期的な交換も必要ですが、畳の入れ替えは費用がかさんでしまいます。

今回は、その欠点を取り除くべく和室をフローリングにリフォームしました。業者さんに頼めばフローリングのタイプにもよりますが、5万円から10万円ほどかかります。でも、自分でDIYすれば材料費の1万円程度で済みます。

フローリングのDIYが完了すれば、重たいワゴンの移動も自由自在です。今回は、DIY初心者さんでも簡単に施工できるように、図・写真を使って詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

■2つのフローリング施工方法

フローリングの施工方法は主に2つあります。1つ目は床下の根太から下地までを施工してフローリング材を張る方法。2つ目はコンクリートの床に直接フローリング材を張りつけていく方法です。

いずれの施工方法であってもキレイな仕上がりにするコツは一つだけ。それぞれの工程作業を丁寧に行うことです。邪魔くさいからと手抜きしたら、それなりの仕上がりになってしまいます。丁寧に作業すれば素人でも美しいフローリングにリフォームできるはずです。

今回行ったフローリングは、2つ目のコンクリート床に直接ビニール素材のフローリングを張り付けていく工法です。この工法はコンクリートの床面に凹凸がなくフラットで、なおかつ水平であることが条件となります。コンクリート面がデコボコしている場合は、少し持ち上げて根太をはわし、その上にフローリング材を張りつけていく必要があります。

幸いなことに今回リフォームをしたマンションは築40年の古い部屋ですが、床面はキチンとしたフラット(水平レベルもクリア)になっていたので直接フローリング材を張りつけることができました。以下では2つのフローリング施工方法について簡単に解説しています。

■根太や下地から施工するフローリング

コンクリート面がデコボコしている場合や、木造建築で床下から工事する必要がある場合に用いる施工方法です。

1.水糸で水平をとる

まず、図のように水糸(建築工事の際に水平を測るために用いられる糸)を張って水平レベルを出していきます。床全体が水平になるように縦方向だけでなく横方向にも水糸を張りましょう。横方向は両端に2本だけで大丈夫です。

水糸は、図のように垂木や板を使って仮の設置箇所を設けて、そこに釘や木ネジを使って固定します。水平の目安になれ良いので水糸の固定方法は自由です。ガムテープで固定できるのであればそれでもかまいません。

水糸を張るときに使用する水平器(レベル)です。このタイプの水平器は先端から赤いレーザー光線が出て数メートル先の正確な水平位置がわかるのでとても便利です。

2.根太を並べてモルタルで固定

図のように、水糸にあわせて水平になるように根太を並べます(30cm間隔)。基礎部分がコンクリートの場合は、練ったモルタルを根太の下(約50cm~100 cm間隔)につめて固定します。このとき、コンクリート床と根太との間に間隔があり過ぎる場合は、すき間に小石や木の切れ端などを差し込んでからモルタルを塗って固定します。

3.下地板、フローリング材を張りつける

モルタルが固まったら根太の上に下地板を張り、最後に仕上げのフローリング材を張りつけていきます。隅っこの方はできるだけ際で寸法がピッタリ合うようにしてください。多少のすき間は床面と壁面の角にはわす巾木によって隠れます。施工業者によっては巾木を先に取り付ける場合がありますが、素人の場合は後で巾木を取りつけた方が、すき間が隠せるので、キレイに仕上がります。

フローリング材のタイプにもよりますが、ヒノキなどのしっかりした無垢材の場合は下地板がいらないことがあります。根太に直接張りつけていってもかまいません。このとき、フローリング材を固定するのに打ちつける専用の道具(ハンマーとポンチ)があるのでホームセンターでそろえておきましょう。

4.仕上げに巾木を取り付ける

フローリング材の張りつけが完了したら、床の四方に巾木をはわせます。このときも丁寧に作業してください。特に巾木と巾木をあわせる隅分は一番目立つ部分です。この部分が雑だとこれまでの仕事が台無しになってしまいます。最後まで気を抜かないで丁寧に作業しましょう。

■コンクリート面に直接張り付けるフローリング

コンクリート床に直接張りつけるフローリング施工は、コンクリートの床面が水平でフ凹凸のない状態であることが条件となります。直接張りつける工法だと、根太や下地から施工するフローリング工事に比べて約5分の1程度に作業時間が短縮できます。

根太や下地から工事する場合は最低でも3日以上(広さ20㎡ほど)はかかります。しかし、直接コンクリート面に貼りつける工法の場合は、3時間から6時間ほどで作業が完了します。直接張る方法は工程が少ないので素人でも失敗なく施工できるはずです。

では、実際の施工について順を追って説明していきましょう。

1.コンクリート床の掃除

まず最初に、コンクリート床のほこりなどを取り除いて掃除します。

掃除が終わったら、一度ビニール素材のフローリング材をいったん並べてみましょう。

いったん並べて隅の部分がピッタリ合うようにカットします。ピッタリであることを確認したら、本番で順番を間違えないために、並んだ状態で横に置いておきましょう。

2.ボンドをコンクリートの床面へ塗る

専用ヘラで、ボンドをコンクリートの床面へ塗ります。ボンドは均一な厚みなるように伸ばしていきましょう。

今回ボンドは、ピールアップ型接着剤を使用しました。ホームセンターやネットで購入可能です。

▼ボンド専用のヘラ

ボンドを塗るときの注意点として、夏場は高温になりすぎないようにしてください。高温になるとボンドが膨張してフローリングの表面に凹凸ができてしまうおそれがあります。夏場は直射日光を当てないようにカーテンなどで遮光してください。ただしボンドの揮発性の臭いが強烈なので換気は行いましょう。

3.フローリング材を張りつける

ピールアップ型接着剤を塗って専用のヘラでひっかいたら、説明書にしたがって時間をおき、あらかじめシミュレーションした順番にフローリング材を張りつけていきます。

張りつけ作業が終わったら直射日光をあてないようにできるだけ涼しい状態を維持してボンドが固まるのを待ちます。だいたい3時間ほどでボンドが固まるはずです。6時間ほど換気をしたら揮発性の臭いが薄れます。

今回の部屋の場合、午後13時頃からフローリング材を張る作業を開始して17時に完了。そのまま窓を開けっぱなしにして換気を行ったので、夜22時には臭いを気にすることなく眠ることができました。

4.最後の仕上げ!巾木の取り付け

フローリング材の張りつけ作業が完了したら、最後は巾木の取りつけです。

巾木と巾木の合わせ部分にすき間があるとこれまでの作業が台無しになります。最後まで慎重に作業しましょう。フローリングの端と壁との間に多少すき間があっても巾木の厚みが1.5㎝ほどあるので隠れるので、多少のすき間は気にしなくて大丈夫です。

■フローリング材の種類

フローリング材には実に数百数千の種類があります。すべてを書きだすことは不可能ですが、大きく分けて天然木材のもの人工的なポリエステルやビニール素材のものがあります。

天然素材の特にヒノキ材などは香りが良いのでオススメです。気分のいい部屋に生まれ変わることできます。天然素材のフローリング材を使う場合は、表面塗装してない無垢材がオススメ。表面塗装をしたフローリング材はちょっとしたキズでも気になってしまいます。無垢材にもキズはつきますが、もともとの仕上がりが自然な風合いなのであまり気になりません。

ビニール素材のメリット・デメリット

ポリエステルやナイロン、ビニール素材のフローリング材を使用する場合は、素材選びに注意しましょう。例えばクッション性のあるナイロン素材のフローリング材は、テーブルやソファーのゴムと化学反応を起こして黄色く変色することがあります。

おすすめはビニール素材のフローリング材です。時間経過による変色も少ないでしょう。また、素材自体が非常に硬いのでキズがつきにくいという特徴があります。今回はフローリング材にこのビニール素材のフローリング材を使用しました。正確な商品名は「ビニル床タイル」といいます。

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ビニール素材のフローリング材のメリットは、見た目は木材と変わらないが、キズがほとんどつきません。家具を引っ張って移動してもへっちゃらです。

逆にデメリットは、コンクリートに直で「ビニル床タイル」を張りつけているので、床が固め。クッション性のある床とちがって、モノを落としたら壊れる恐れがあります。また、コンクリートへ直張りしているので、冬は寒くなります。

■フローリングDIYまとめ

今回は、和室部屋の床をフローリングにDIYするときの2つの工法とその基本手順を紹介しました。改めて確認したいDIYのポイントは、2つです。

①水平の確認作業を丁寧にすること。

床下の根太から施工してフローリング材を張る場合も、コンクリート床に直接フローリング材を張りつけていく場合も、水平の確認を丁寧に行いましょう。水平をしっかりとることが、フローリングDIYの基本です。

②接着作業前にフローリング材を確認すること。

ビニール素材のフローリング材を張る場合は、丁寧にカットして、一度並べてピッタリであることを確認してから、接着する作業にとりかかることが大切です。事前に確認しておけば、仕上がりも安心ですよね。

この2つは、当たり前の作業かもしれないですが、出来栄えに大きな影響を与えてきまう。今回、実際に和室の部屋をフローリングにDIYした前後の様子がこちらです。

▼施行前(Before)

▼施行後(Afeter)

フローリングのDIYはそれほど難しい工事ではありません。一つひとつの工程を丁寧に作業することが大切です。

フローリングへのDIYは、時間と手間をかければだれにでも行えます。今回の記事を参考にしながら是非チャレンジしてみてください。

山下ユキマル

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山下 ユキマル

京都のオフィスと四国の剣山麓(標高1500m)にあるオフィスを行き来する「デュアルライフ」フリーライター。美術大学を卒業後、デザイン事務所や広告代理店などでクリエイターとして活動、現在フリー。只今、剣山麓のオフィスを新しく作りかえる計画の進行中。ちなみに剣山麓のオフィスには大容量高速光ファイバー回線が整備されているので京都オフィスよりも作業がはかどる。

おかねのはなし

塗るものを選ばないチョークペイント

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