壁紙貼りDIY講座!プロから学ぶクロス貼りの基本

坂下佳奈
坂下 佳奈 

壁は、部屋全体の雰囲気を決める大きな要素。

だからこそ、ぜひDIYで手を加えたい場所ですが、壁紙を貼るとなると少し難しいと思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、「壁紙貼り」のワークショップで紹介された壁紙選びのコツや基本手順をご紹介します。

DIYの基本ともいえる「壁紙貼り」を、基本から学んでいきましょう。

ワークショップが行われたのは、長野県木曽郡木曽町のコワーキングスペース・ふらっと木曽

壁紙貼り(クロス貼り)のワークショップには、こどもたちも参加して一緒に作業が行われました。

こどもから大人まで、みんなで楽しめる壁紙貼り。

ぜひ基本を学んで、おうちでもDIYにチャレンジしてみましょう!


どっちでDIYする?「ペイント」と「壁紙」の特徴

壁のイメージを変えたいと思ったとき、「壁紙貼り」以外にも「ペイント」でDIYすることもできます。

それぞれ違った特徴があるので、自分の部屋のイメージにあった方を選択することが大切です。

まずは、それぞれの特徴をみていきましょう。

壁紙(クロス)の特徴

洗練された仕上がりに

壁紙は、均一な仕上がりにできるので、洗練されたイメージになります。

フローリングなどには、ペイントより壁紙の方が合いやすいといえます。

逆に、ヴィンテージの雰囲気をだしたいときは、壁紙の質感はあいにくくもなります。

部屋の雰囲気を壊さないような柄や色の壁紙を選ぶようにしましょう。

種類が豊富で、柄の壁も簡単!

壁紙はデザインが豊富で、自分の好みにあわせて選べるのが魅力。

キャラクターや柄の入った壁にすることも、壁紙であれば簡単にDIYすることができます。

単調な1色の壁では物足りないという方は、壁紙のデザインで遊んでみるのも面白いでしょう。

賃貸物件でもDIYできる

はがせるタイプの壁紙シールを使えば、賃貸物件でもDIYすることができます。

現状復帰が必要な賃貸物件のDIYには、貼ってはがせる壁紙を使用しましょう。

もし賃貸物件で壁にペイントをしたいときは、ペイントをする前に、はがせるタイプの壁紙を貼っておきましょう。

二度手間にはなりますが、賃貸物件でもペイントを楽しむことができます。

ペイントの特徴

素材感がでる

選ぶペンキの種類にもよりますが、壁紙に比べて、素材感をだすことができます。

すこし古めかしい雰囲気を残しておきたい古民家DIYなどには、ペンキのほうが相性がいいといえます。

グラデーションなどのアレンジが簡単

ペイントは、塗るときに自分で色みを調整したり、グラデーションにしたりすることができます。

もし塗った色が気に入らなければ、ペンキを混ぜて色を調整することも簡単にできます。

壁紙貼りより簡単にできる

壁紙貼りは、広いスペースになれば壁紙を繋ぎ合わせないといけなかったり、巻いている状態で届くとはいえ保管に場所をとったりしてしまいます。

ペイントのほうが、壁紙貼りに比べると作業的なハードルは簡単といえるでしょう。

壁紙の選び方

ペイントと壁紙を比べてみて、「壁紙」を選択することになったら、次にするのが壁紙選び。

壁紙は、国内のものから海外のものまで、気軽に取り寄せることができます。

柄も色も豊富な種類の中から選ぶことができるからこそ、どんなデザインの壁紙にするのか迷ってしまいますよね。

最終的には自分の好みで選べばいいのですが、壁紙を選ぶ際のポイントを知っておくことは重要です。

手にとって選ぶ場合も、WEB上で探す場合も、選ぶときのポイントを事前にチェックしておきましょう。

ポイント1.色の面積効果を知ろう

色を使う面積の大きさによって、色の見え方が変わることを「面積効果」と呼びます。

同じ色を使っていても、色見本帳でみたときと壁全体に塗ったときでは、色の見え方が変わります。

一般的には、大きい面積になるほど、色のもつ特徴が強くなります。

色面積が大きくなればなるほど、明るい色はより明るくみえ、暗い色はより暗くみえます。

壁紙を選ぶときは、なるべく大きなサイズで確認できれば、貼った後のイメージを掴みやすいでしょう。

ポイント2.天井にいくほど明るい色にするのが定石

部屋全体の雰囲気を考えるとき、天井の方を明るくするのが一般的です。

濃い色を下(床)の方にもっていき、上(天井)をより明るくすると、空間に広がりがでます。

どんな色にするか迷ったら、天井に向かって明るい色を選ぶとよいでしょう。

逆に天井に暗い色を持ってくると、落ち着いた雰囲気を演出することができます。

ポイント3.部屋の統一テーマを設定しよう!

どんな壁紙にするのか考えるとき、「統一テーマ」を決めるのが大切です。

部屋全体でのテーマを設定し、壁・床・家具などをバラバラで考えず、全体で考えていきましょう。

家具が個性的なら、壁紙は薄くするなどして、全体的なバランスをとっていきます。

全体で統一のテーマ設定がないと、出来上がってたら、チグハグなイメージの部屋になってしまうこともあるので要注意です!

ポイント4.アクセントクロスを効果的に取り入れる

濃い色や柄の壁紙は、アクセントとして一面や一部に取り入れるのがオススメ。

お部屋の一面だけに取り入れられる壁紙のことを「アクセントクロス」といいます。

全体に使うには少し抵抗があるという壁紙は、一面だけ取り入れて、部屋のアクセントにしましょう。

準備1.古い壁紙をはがしてからパテ埋め

準備作業は、古い壁紙を剥がすことからはじまります。

カッターで縦横に切り込みをいれて、角の部分から壁紙を剥がしていきます。

壁紙を剥がすときに勢いがよいと、周りの縁や天井の紙なども一緒に剥がれたり、傷がはいったりしてしまうことがあります。

端になる部分には必ず切り込みをいれて、剥がす必要のない部分まで一緒に剥がれてしまわないようにしましょう。

段差をパテで埋める

壁紙をはがしたときに、きれいに全て剥がれないことが多々あります。

途中までキレイに剥がれたり、部分的に裏紙までめくれてしまったりすると、段差ができてしまいます。

そういったときは、段差ができた部分をパテで埋めていきます。

段差になっているところを馴染ませるようにパテを塗っていきましょう。パテは、ホームセンターや通販などで簡単に手に入れることができます。

古い壁紙の上から作業するときは、汚れを落とす

自宅で作業をするとき、壁紙を剥がすとなると、結構な大仕事になります。

大掛かりな作業になるのが嫌な人は、すでに貼ってある壁紙の上から作業をしていっても問題ありません。

古い壁紙を剥がさずに作業する場合は、古い壁紙についている汚れは事前にしっかり落としておきましょう。

準備2.壁の付属品や床を保護する

壁紙を貼る前に、コンセントのカバーなど壁についている付属品を取り外していきましょう。

コンセントは、マイナスドライバーを使ってコンセントカバーをまず外します。その後に、プラスドライバーを使ってねじを外して、カバー土台を外していきます。

複数箇所にコンセントがある場合は、あとから間違えずに取り付けられるように印をつけておきましょう。

また床部分は、アンカー(養生シート+マスキングテープ)などを使って保護しておきます。

壁紙をノリではなく、両面テープなどを使って貼るときは、床の保護はしなくても大丈夫です。

準備3.必要な道具をチェック!

壁紙を貼るときに必要な道具たちをチェックしておきましょう。

代用が可能なモノもありますが、これだけ揃っていればバッチリです。

ハケ・スムーサーは、壁紙を貼るときに使用します。どちらかは手元に用意しておきましょう。

今回は、ノリ付きの壁紙を使用しました。両面テープで貼る場合や、自身でノリを塗って施工する場合は、ノリなしの壁紙を選びましょう。

手順0.壁紙をカットしよう

壁紙を貼る部分の長さ(上下のサイズ)にあわせて、壁紙をカットしていきましょう。

ジャストサイズで切らず、上下10センチ程度の余裕をもってカットしていきます。

壁紙の裏側に、ガイドラインがはいっているので、活用しながら切っていきましょう。

壁紙をカットするときは、床での作業になりますが、事前に床の汚れをとるか、養生シートなどを敷いておいて、壁紙が汚れないように注意してください。

壁紙の目印を知っておこう

壁紙には、上下右左の目印になる印がついています。

上下左右を間違えると、見た目であったり、つなぎ目をあわせたりするときに、チグハグになってしまうので注意しましょう。

壁紙の表または裏にかかれている矢印は、矢印の向いている方が上になります。壁紙を貼るときは、矢印が上を向くように貼っていきましょう。

また左右についている色付きのテープは左右を区別するための目印になるので、上下をあわせたときに、右左も確認しておきましょう。

バックフィルムをとって畳む

作業に入る前に、のり付きの壁紙の場合は、バックフィルムをとってしまいます。

このとき両端についている色付きのテープは、右左の目印になるので、とらないように注意しましょう。

透明のバックフィルムをとったら、壁紙を畳んでいく作業にはいります。

まず貼ったときに床側になる端をもって10-20センチ程度のところでたたみます。そのあと、折りたたんだ部分を上に40センチ程度あげたあと、半分くらいのところで折り曲げます。

これを繰り返しながら、壁紙を折りたたんでいきます。

折りたたんだあとに、作業まで時間がかかってしまう場合は、ビニールなどにくるんで乾燥を防ぎましょう。

手順1.基準線を引く

準備が終わったら、いよいよ壁紙貼り。壁紙貼りの基本は、「右側から貼っていく」ことです。

壁の右端から壁紙を貼っていくとき、まっすぐに壁紙を貼れるように、壁紙の左になる部分に基準となる線をひきます。

一般的に日本の壁紙は、幅90センチ程度になっています。外国産だと半分くらいの幅のものもあるので、壁紙の長さにあわせて基準線をつけていきます。

幅90センチの壁紙の場合は、壁の右端から90センチのところに印をつけます。

壁の上部分で90センチのところをはかったら、登場するのが即席の垂直引き!

5円玉や工具を重しとして糸につけて、これに沿って印をつけていきます。

手順2.最初の1枚を貼ろう!

1枚目に貼る壁紙を、壁に仮置きします。クシャッとしても問題ないので、まず壁に貼り付けましょう。

それから、壁紙の左側を基準線にあわせて貼り付けていきます。

基準線にあわせて全体を貼り付けたら、ハケやスムーサーを使って壁紙に入っている空気を抜いていきます。

空気を抜くときは、真ん中から外に空気を逃がすようにハケを動かしていきましょう。

空気を抜いたら、竹べらで壁紙の端部分を癖付けしていきます。

癖付けをすることでキレイにカットすることができます。

ステンレス地ベラや定規をつかって、不要な壁紙の部分をカットしていきましょう。

このとき壁紙の左側(2枚目の壁紙と重なる部分)は、カットしなくて大丈夫です。

カットをするときの注意点

・カット前に、くせをしっかりつけておこう

・ガイドになる定規やベラをしっかり当てよう

・カッターの刃は、きれいなものを使おう

見た目がキレイに仕上げられるように、直線をキレイにひくのは大切なポイント。

カッターの刃は、古いものを使わず、1回の作業の中でも刃を替えて、切れ味のよい状態のものを使っていきましょう。

手順3.ジョイントしよう!

2枚目も1枚目と同様に、壁に仮置きをしてから作業を開始します。

2枚目の右側を1枚めの柄と合うように確認しながら貼っていきます。

柄をあわせたとき、重なる部分ができるときは、1枚めと2枚目の柄がずれていないかをチェックしましょう。

2枚目の壁紙をパタパタさせて、1枚目の柄と交互にみることで、ずれがないかを確認していきます。

手順4.継ぎ目をカットしよう

2枚目を張り終えたら、つなぎ目をカットしていきましょう。

つなぎ目は、カッターを寝かせて、途中で離さないように1回でカットしていきます。

2枚分の壁紙を同時にカットしていくので、少し力をいれてカットしていきましょう。

カットが終わったら、重なっている部分の壁紙を取り除き、つなぎ目の部分をなじませていきます。

なじませるときは、つなぎ目の部分をローラーでコロコロしていきましょう。

また、湿らせたスポンジなどで軽く壁紙を拭いていきます。

壁紙についたノリなどが乾くととれなくなってしまうので、早めに拭いておきましょう。

手順5.コンセント部分の穴あけ

手順3-4を繰り返していく中で、コンセントに当たる部分は、壁紙に穴をあける必要があります。

穴をあけるときは、穴をあける部分の中央にバツの形で切り目をいれてから、型取りをしていきます。

コンセントカバーをかぶせるので、キレイに四角形をかたどる必要はありません。

大きく穴をあけすぎず、コンセントカバーより小さいサイズになるようにカットしていきましょう。

手順6.仕上げ作業:ジョイントコークをつける

左端まで壁紙を貼り終えたら、仕上げ作業にはいります。

仕上げに使うのは、ジョイントコーク。

つなぎ目や壁紙の端の部分 にジョイントコークをつけて、壁紙が剥がれてくるのを防ぎましょう。

ジョイントコークは出したあとに、指などでなぞって隙間に入れ込むようにします。

最後は、壁紙を貼る前にはずしたコンセントカバーなどを元せば完成です。

おまけ.つなぎ目に飾りをつける

今回は、みんなで壁紙を張って終わったワークショップ。

二段構成で壁紙を貼っていったので、上下の壁紙のつなぎ目になっている部分にはあとで、飾り入りの木材をつけました。

内装用の木材としてWEBでも購入できるので、お気に入りのものを見つけてみましょう。

壁DIYにチェレンジしよう!

今回は、長野県木曽町にあるコワーキングスペース・ふらっと木曽で行われた壁貼りワークショップをもとに、コツや手順などについてご紹介しました。

講師は、京都で不動産業を営みながら、自分で賃貸物件のDIYも行うこっすんこと、小杉亜李羽さん。

一度、壁紙貼りの基本を知ったら、あとは実践あるのみです。

壁一面に壁紙を貼り終わったときには、きっとあなたも壁紙貼りマスターになれているはずです。

ぜひ、お部屋の雰囲気を変える壁DIYにチャレンジしてみてくださいね。

壁紙貼り以外にも壁DIYは多種多様にあるので、気になる記事はチェックしておきましょう!

坂下佳奈

WRITTEN BY

坂下 佳奈

富山県出身。長野県木曽町にて、古民家をDIYをしながら暮らす。空き家活用に興味を持ち、DIY合宿を和歌山県有田川町にて共同主催(1泊2日延べ40人以上が参加)。リノベーションスクール和歌山に参加。DIY物件を見に行くのが趣味。

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おかねのはなし

塗るものを選ばないチョークペイント

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