ドアを開ければ、そこは自分の部屋! 現場を駆け回る大工を支える大型改造バン

HANDIY(ハンディ)
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ドゥーパ!×HANDIYコラボ企画!

日本で唯一のDIY・日曜大工マガジン「ドゥーパ!」と、日本最大級のDIYスナップ共有&メディアの「HANDIY(ハンディ)」のコラボ!

「ドゥーパ!」は、プロ並みのテクニックからいますぐ使えるアイディアまで、DIYに関する情報が満載の週末DIY・手作りライフマガジン。そんなDIY誌「ドゥーパ! 」の2019年8月号では、近年大注目の車中泊、DIYキャンパー&バンライフを特集。今回は、誌面よりDIYキャンパー&バンライフ実例のひとつをご紹介します。

立っても窮屈感のない広さが自宅のような居心地を実現

“バンライフ”という言葉をご存じだろうか? 発祥の地はアメリカ。意味は読んで字のまま「家なしバン生活」。特定の居住地を持たず、暮らしに必要なものだけをバンに詰め込んで、旅をしながら生活する。そんなミニマムなライフスタイルのことだ。究極の車中泊スタイルであり、多様なモバイルハウスのひとつの形という捉え方もできるバンライフだが、ここ日本でもバンライファーが急増中。そのひとりが鈴木大地さんだ。

といっても鈴木さん、自宅がないわけでも放浪しているわけでもない。普段は大工としてその腕を振るっているが、毎回現場はさまざま。都内の日もあれば、地方に施工へ……なんて日も。そこで登場するのが自慢の改造バンだ。仕事道具の工具一式を積みながら、西へ東へ。スケジュールに合わせて、車中泊を組み込みながら働く。つまりバンライフのエッセンスを上手にライフスタイルに取り込んだ、和製バンライファーというわけだ。

そんなバンライフ実践にあたり、鈴木さんが数ある候補車の中から選んだのは、メルセデス・ベンツのトランスポーターT1N。

「決め手は車内の広さです。身長172㎝の僕が車内で立っても窮屈な感じがまったくない。長時間過ごす場所になるから、居心地を最優先しましたね。ハイエースも候補でしたが、ロングワイドでもさすがに車内では立てない」

鈴木さんは本業のスキルをフル活用し、広い車内をウッディに木装。リビングスペースと寝室にスペースを区切り、好きな酒をゆっくりと楽しめる、落ち着いた生活空間を生み出した。

また見逃せないのがソーラーパネルを使った電力自給。バッテリーを2台載せ、2000Wのインバーターを介して出力することで、コンプレッサーなど大型の電動工具も使用可能。電源のない現場でもスムーズに仕事を進められるのは大きな魅力だとか。

「想像以上に使い勝手がよく、快適なので、今やこの車と一緒でない旅が不安になりました。電車とかで移動してるとそわそわします(笑)。現場の前入りもできるし、走っていて気になった飲み屋があったら躊躇せずに入れるし。相棒ですね、まさに」

車中泊というとキャンパーやアウトドア愛好家、というイメージを覆す「バンライフ×大工」の組み合わせ。これ、もはや新しい職人の働き方!

【DETAIL&IDEA】旅するクルマの中

寝室とリビングが一体化したバンライフでは定番な間取りで仕上げた車内。木に囲まれた落ち着く空間はまさに「走る部屋」。

24㎜厚の合板を使った壁つけのリカーラック(写真左)。棚板の底面に麻ひもを固定し、小物の吊り下げ収納にも活用。

またベッド下の電動工具収納スペースには扉がつけてあり、リビング側からもアクセスできる。

ベッドから運転席を見た様子。車内空間の三分の一をデスク兼収納として使用。頭上にも棚を取りつけ、スピーカーを設置することが可能です。

電気はソーラーパネルで自給。チャージコントローラーを通し、直列につないだ115Ahのバッテリー2個で蓄電。2000Wインバーターを介して、電化製品を使用する。

ベッド壁面には折りたたみ式の棚を固定。スライド蝶番とドア用のアームストッパー、ラッチを利用して開閉する。

リアゲートは観音開き。ドア内側に直接ビスを打ちつけ、帆布のウォールラックをかけ、工具類を収納。

【WORK PROCESS OF NEST】作り方

1.はじめに屋根にソーラーパネルを取りつける。屋根に直接穴をあけてパネルを固定し、しっかりコーキング。

2.車内を居住空間に改造する。断熱材がついた遮音シートを両面テープですき間なく張りつけ、天井、床、壁に下地材となる12㎜厚の合板を固定する。

車体のカーブに沿わせながら、ビスとウレタン系の接着剤で直接固定。

3.壁と床に下地の合板を固定した状態。

下地材を固定するまでに、コンセントや照明などの電源位置を決めて、配線しておくのを忘れずに。

4.天井に9㎜厚の羽目板を固定。フィニッシュネイルと木工用接着剤を併用。

壁にも羽目板を張り、バン内部の木装が完了。ここにベッドやデスクなどの家具類を付け足していく。

ベースカーDATA

車種= TRANSPORTER T1N/年式=2003年/グレード=不明/トランスミッション=AT/駆動方式= 2WD/走行距離=14万km/ボディのカラーリング=ホワイト/装備・オプション=パワステ、パワーウインドウ、エアコン・クーラー

オーナーDATA

鈴木大地さん、DIY歴19年

内装改造DATA

断熱材=耐熱遮音シート(5㎜厚)/下地材(壁・床)=合板(12㎜厚)/内壁材=マツ羽目板(9㎜厚)/天井材=マツ羽目板(9㎜厚)/床材=塩ビタイル/塗料=無塗装/製作日数=約3カ月/材料費=約50万円

旅するクルマの作り方

日本で唯一のDIY・日曜大工マガジン「ドゥーパ!」の2019年8月号では、「旅するクルマの作り方」を特集。今回紹介したDIYキャンパー&バンライフ以外のDIY事例の詳細もチェックできます。

軽自動車や大型バン、キャンピングカーなどをカスタムDIYした「旅するクルマ」のDIYアイディアやテクニックを豊富な写真付きでチェックできます。車内収納術や太陽光発電導入マニュアルなども掲載。編集部実践レポートでは、軽トラキャンパーの製作も行っています。第2特集は「手作りカフェから学ぶリノベアイデア」、別冊付録は「ウッドデッキの教科書」と盛りだくさんの内容です。

ドゥーパ!」2019年8月号を持って、自分のライフスタイルをより楽しく豊かにするDIYにチャレンジしてみませんか。

ドゥーパ! 2019年 08 月号 [雑誌]

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発売日: 2019/07/08
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「古いから全部壊して、新しいものを作る」のではなく、住まいにDIYという体験を付加し、感情やストーリーを纏って最適化しながら持続可能な住文化をつくる。

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おかねのはなし

塗るものを選ばないチョークペイント

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