【高城剛氏トークライブ】旅は、人を幸せにするのか?イベント書き起こし

HANDIY(ハンディ)
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ブルックリンの人たちの生き方

さあ、まずは近況のお話したいと思います。

つい1ヶ月前までは、僕はブルックリンというところにいました。

ニューヨーク、マンハッタンとすぐのところにあるブルックリンですが、最近はマンハッタンよりブルックリンのほうが大変評価されているんですね。

いったいなぜブルックリンがそんなに評価されたか?

これは2008年のあることがきっかけでした。

そう、リーマンショックですね。

ブルックリンというのは、ちょうどマンハッタンのウォールストリートの反対側にあります。

昔は移民だとか、マイノリティだと言われている人たちが住んでて。

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これはドローンじゃなくて飛行機から撮ったんですけど、この真ん中に見える高層ビルがマンハッタンですね、このマンハッタンのウォール街の反対側にあるところのがブルックリンです。

ブルックリンですが、みんな「マンハッタン的な生活が嫌になった」んですね、2008年をきっかけに。

僕は911のテロの時に、世界が大きく変わるじゃないかという感じがして、生活を大きく変えようと思いました。

多くのマンハッタンに住む人達は、リーマンショックを機になにか違うんじゃないか?と思って生活を変え始めました。

その時に目をつけたのが、ウォール街の前にあるブルックリンですね。

このブルックリン。

もともとは、倉庫ばかりですね。

古い町並みがまだまだ残っているということなんですけど、ここはマンハッタンから地下鉄でひと駅ですよ。

地下鉄でひと駅なんだけど、全然違うじゃないかということを考えました。

まず非常に大きいスペースがあります。

街の真ん中に野球ができたりするんですね。

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この辺の倉庫街は、昔は危なくていきませんでした。

ところが「ジェントリフィケーション」

都市において比較的貧困な層が多く住む停滞した地域に、比較的豊かな人々が流入する人口移動現象。これにより、貧困地域の家賃の相場が上がり、それまで暮らしていた人々が暮らせなくなったり、それまでの地域特性が失われたりすることがある。via:wikipedia

と言われる言葉がありまして、多くの中流階級の人たちが倉庫を買い取って、自分たちで手を付けて手入れをすることで、どんどん良くなって、地価が上げるわけですね。

これがジェントリフィケーションというのですが、マンハッタンではまさにジェントリフィケーション起きています。

このマンハッタンブリッジの下が、どんどん広がっていて街中がいま、新しいまったく違う街になっています。

わずか、2008年でですから、この5,6年の街ですね。

5,6年で街というのはいっぱい作れるわけです。

街を変えようと思ったらどんな街でも変えられる

いままで我々の住んでいた、例えば東京。

東京なんて5年前までほとんど変わらないじゃないか?とお考えの人もいるかもしれません。

でも多くの人が新しい「なにか」に気がついて、その街を変えようと思ったらどんな街でも変えられます

それがまさにニューヨークですね。

これはあのブルックリンの一面ですが、お気づきのように摩天楼がありません。

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空が広いんですね。

これがブルックリンでなによりも気持ちいいと多くの人たちは言います。

マンハッタンの中で息苦しく「摩天楼の中で生きててもおもしろくない」と彼らは言うわけですね。

非常に多くスペースがあります。

「人間にとって場所というのはいかに重要か」ということを僕はもう一回実感しました。

人間にとってスペースというのは大変重要です。

「狭いところから広いところに行くと、これは不思議と心も広くなる」そしてアイデアも湧いてくるわけですね。

さあ、ブルックリンですが、みんな自転車で移動します。

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ブルックリンというのはよくも悪くも地下鉄が不自由です。

南北に走る世界ではありません。

ですからみんな車を使わなくなった。

環境の問題ではなくて、彼らは自転車交通というものに大変注目して、街中自転車だらけです。

ですから、観光で行っても借りられる自転車がいっぱいあります。

ニューヨークのグラフィティ街おこし

面白いことにね、ニューヨークというのは「グラフィティ町おこし」をやってるんですね。

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これは市のある特定のブロックが、グラフィティのアーティストにお金を払って、観光客も喜ぶようなグラフィティというのを施しています

街全体がアートスペースになりつつあります。

これ、誰かが提案してるわけではないんですね。

渋谷駅や原宿駅を歩いてくると、企業の広告ばっかりです。

ブルックリンの人たちというのは、俺らの街なんだから、お金を払って誰かの広告を掲げるだけではなくて、俺らの主張を伝えようということ。

それから、ブルックリンの最大の特徴というのは実は「正しい食べ物を食べる」ということです。

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ファッションとか音楽ではなくて、食べ物がブルックリンは面白いんですね。

その典型的な一つ。

これ簡単にいえばフードフィスティバル。毎週末やってます。

川沿いでだれでも出店できて、小さいテントみたいなものです。

そこから当たっていけばお店ができて、そこから当たっていけば世界に広がることが可能。

その初めての豆まき活動こそが食べ物のフリーマーケットなんです。

ここはもう、観光客が押し寄せてしまって本末転倒なことに今すごいことなってます。

地元の中でも名産品がありますね。

ジャムとかチョコレートとか。

地元と言ってもブルックリンですよ。

地下鉄で一駅行けば、マンハッタンです。

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世界中で巻き起こるローカル意識

でもブルックリンというのはもともとニューヨークにありませんし、今から100年くらい前にもともとブルックリン市という別の市だったのがニューヨークに併合されたんですね。

それでニューヨークの一部になりましたが「ブルックリンはブルックリンである」というのがここ最近の主張です。

これも世界中で起きていて、多くの人たちがもう一回ローカルというものを今考えなおしています。

ブルックリンで有名なのはビールですね。

ローカルビールいっぱいあります。

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結局ね「自分たちの目が届くとこで全てをやろう」ってことなんですね。

だれが作ったかわからない工業製品の食べ物を食べるんじゃない。

みなさんメジャーなナショナルブランドのビールをお飲みになっていると思います。

ひょっとしたら今日の帰りにお飲みになるかもしれない。

でもブルックリンの人たちというのは、ほとんど地元の自分たちのビールを飲んでいるわけです。

食べ物も面白いと言いました。

これはパスタですね。

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非常にブルックリンの食べ物というのは日本の影響を受けています。

日本の会席料理の小さいサイズ。

ですからこのパスタ、考えられないかもしれませんが、20gしかないです。

会場(笑)

こういうものが次々出てくる。

イタリアン料理を日本の会席スタイルにしたというのがブルックリンの一つのおもしろさです。

これお肉。

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日本の和牛というのは海外に輸出することができません。

ですからこのアメリカで種牛だけ持っていてあげて、それを育てて、アメリカに和牛を作るのがこのアメリカ和牛です。

やっぱり肉食にいくというのが僕はアメリカ人らしいと思うのですが、アメリカ和牛というのが大人気です。

肉屋を友達同士で始められる人たちもいるわけですね。

これはブルックリンの有名な立役者がいるのですが、彼らが友人たち同士で目の届くところで1頭飼いしていってそこからしっかり正しい肉を町の人達にということで、非常におもしろい。

今度はミートフックです。

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簡単に言うと建物とキッチン用品、東急ハンズです。

東急ハンズ行くともちろんキッチン用品がありますが、ここはキッチン用品とあと料理教室とかそういうものしかありません。

結構大きいですよ。

バター、ミルクを食さない動き

僕はねブルックリンのもう一つの特徴というのは「バターをやめよう」というのがすごいんですね。

これもおもしろくて、日本だとバターが足りてないといいますけど、バターがどうやら体にわるいと、ミルクも良くないということで、バターとミルクを一切使ってないアイスクリームです。

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ココナッツとか使っているようですけど、非常に美味しくて、ベジタリアンの方もこれなら食べられるということで食べてます。

メニューを手書きしてくれるところが結構あります。

なぜだか「働いている人によって、その日できるメニューが違う」んです。

当然、日本中どこのお店行っても毎日同じメニューが出ます。

ところがよく考えたら、それなりのスペシャリストが働いていれば、その日出てくるものが違って当たり前です。

これはカフェでも、パン屋でも、レストランでもシェフがいるところもありますが、いろいろなスペシャリストが集まってやってるので、その日のメニューが違ったら、毎日こうやって書いて説明しなきゃならない。

小さいお店に行っても、「今日は誰々がいないからあれはない」というところがブルックリンです。

町中がコワーキングスペース

ブルックリンのもう一つの特徴というのは大企業がありません

みんな簡単にいえば大企業から逃げてきて、新しいまちづくりをしようとしてるわけですから、中小企業がなんと街の80%を超えてます。

フリーランス、中小企業がもうほとんどなんですね。

ということは町中がコワーキングスペース、シェアオフィスみたいになっています。

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ですからカフェでこうやって、一人で黙々と仕事している人たちがものすごくいます。

インディペンデントな人たちがここで出会うということで非常にカフェも重要です。

街中で新しいなにかが続々と増えています。

新しい起点としてのカフェの立ち位置

コーヒーがおいしいということではなくて、新しいライフスタイルの起点としてカフェが行き着いているんですね。thumb_DSC00040_1024

その中で一つおもしろいのは、さっき僕ブルックリンで日本が大ブームと言いましたけど、これ、抹茶バーというですね、抹茶をベースにはちみつとか色々入れているんです。

それが美味しくて、アメリカンスタイルといえばアメリカンスタイルですが、エスプレッソはイタリアのものですよね。

しかし、「アメリカというフィルターを通す」ことで、海外のエスプレッソを再発見と同じように、抹茶を再発見して、今世の中を獲ろうとしています。

その抹茶、非常に美味しかったのは意外です。

大抵こういうものはおいしくない。

他にもですね、新しい試みをしてる人たちがいて、コーヒーと違って、カカオをコーヒーみたいに砕いたものをチョコレート会社がやってます。

チョコレート会社で「新しいスタイルの飲み物をつくろう」ということで、

実験的にカカオをばらして、コーヒーみたいにサーブすることをやっております。

これは正直、味に好き嫌いはあると思います。

僕にとっては難しいことでした。

隠れたスターバックス

さあ、カフェをご紹介したいと思いますが、一見サードウェーブコーヒーに見えますが、これね実は、最近非常にアメリカで問題になっているカフェがあって、それを「スティルススターバックス」と言います。

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スターバックスは、みなさんご存知だと思います。

アメリカだとスターバックロだと言われていて、マクドナルドみたいな扱いを受けていて、なんと「スターバックスなのにスターバックスと掲げない」コーヒー屋がひっそりとあちこちに増えてきています。

それをスティルススターバックスといいます。

分かった店から小さく看板を出すのだそうです。

ここはバレた所で、なんでバレたかわからないですけど、これはね世界中に増えてるということです。

みなさんがご存知のインディペンデントのコーヒー屋もひょっとしたらチェーン店の可能性もある。

ブルックリンに5つあると言われるんですけど、バレたら小さいスターバックスの看板が出るそうです。

会場(笑)

全米で流行っている卓球

ちなみに流行っていることは卓球です。

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これ全米中が流行っていて、不思議なことにいろんな企業に行ってもなぜか卓球が流行っているです。

これおもしろくて、ずいぶんあちこちでやりましたが。

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「古いから全部壊して、新しいものを作る」のではなく、住まいにDIYという体験を付加し、感情やストーリーを纏って最適化しながら持続可能な住文化をつくる。

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