建築業界で物議をかもした「安藤忠雄」建築に見る20坪の狭小住宅「住吉の長屋」

安藤忠雄が4歳の時に疎開先から移り住んだのが、中宮町の住宅と呼ばれる安藤の祖父母の家です。
中学生のときには増築する手伝いもしたといい、その後、さまざまな手を加えながら45歳まで住み続けたそうです。
そんな中宮町の住宅とほぼ同じ間取りで設計したのが、彼の最初の作品であり代表作でもある「住吉の長屋」。
狭い路面に位置する三軒長屋の真ん中の一件だけを切り取って、コンクリートの家に立て替えるというかなり大胆なもの。
当時の建築業界で物議をかもしたそうです。
広さは間口3.45m、奥行き14.25m。
真ん中に屋根のない中庭があるため、家の中を移動するのには必ず庭を通らなければならない。
ゆえに雨の日は傘をさして移動。
中庭からの自然光によって、冷暖房がなくとも快適。
施主は今でも楽しんで暮らしているそうです。
奇妙な印象も受けますが、そこはやはり巨匠のデザインですから、住めば都なのかもしれませんね。
Via:SUUMOジャーナル,Het architecture

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HANDIY(ハンディ)
「古いから全部壊して、新しいものを作る」のではなく、住まいにDIYという体験を付加し、感情やストーリーを纏って最適化しながら持続可能な住文化をつくる。
これがHANDIYの目指す世界。