本のような建物が人々を繋ぐ?隠されたデザイン意図とは

小さな黒いハコの正体は?
イギリス、ニューマーケットにある河畔の公園から住宅街への入り口に作られた、黒くて四角い小さなハコがあります。
photo:Atelier Kastelic Buffey Inc
間隔の違う格子で囲われた小さな小さなハコは、“本の交換所”
「本の交換所」となる建物もブックカバーのような形状に
間隔の狭い格子は目隠しになり、ピッチの広い格子は、中にある本のストックが見えるように配置されていて、まわりの集まる人々を誘っているようにも見えます。
日中は2枚の大きな扉が開かれますが、その姿はブックカバーさながら。
ストーリーポッドに腰掛けて読む子もいれば、持ち出して公園内の芝に座っで読み聞かせる家族連れもいます。
photo:Atelier Kastelic Buffey Inc
夜間は扉が閉ざされるものの、内部にはLED照明が設置されているので、格子を通してまわりを照らします。
電源は、屋根に設置されたソーラーパネルによるもの。
photo:Atelier Kastelic Buffey Inc
もちろんこのハコを手に取ることはできませんが、人々にとってランドマークとして機能します。
自然と人々が集まり、コミュニティスペースにもなり、デートの待ち合わせにも最適ですね。
隣接する住宅街に住む人々に、癒しと利便性をもたらすストーリーポッド。
このような取り組みがコミュニティを形成し、人々をつないでいくのでしょう。
Sourse:Atelier Kastelic Buffey Inc

WRITTEN BY
HANDIY(ハンディ)
「古いから全部壊して、新しいものを作る」のではなく、住まいにDIYという体験を付加し、感情やストーリーを纏って最適化しながら持続可能な住文化をつくる。
これがHANDIYの目指す世界。