砂壁を壁紙にするにはどうしたら良い?必要なものから貼り方までわかりやすく解説!

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そもそも砂壁って?

和室の床の間の内壁に取り入れられることが多く、のりで色砂を錬って上塗り仕上げをした壁のことです。

色砂には、天然砂・砕石そのものや着色したり焼成したりしたものを使用することが多いですが、それ以外にも色ガラス粉・金属粉・貝殻粉なども使用されます。

糊材は、デンプン糊や、フノリなど階層の煮沸液を使われることが伝統的です。近頃では、合成樹脂を使って代用するシーンも増えてきています。

砂壁のメリット・デメリット

砂壁のメリット

(1)防火性の高さ
主原料が土や砂など無機質の不燃性物質で燃えにくい素材の塗り壁です。
防火性や耐火性に優れていますので、安心感があります。

(2)湿度の調整がしやすい
高温多湿な日本の風土に合っているので長年和風建築に使われてきました。
部屋の中の湿度を一定にするために、湿度が低い場合は放湿し、湿度が高い場合は吸湿してくれます。
ダニやカビの発生を抑制し、夏でも冬でも過ごしやすくなります。

(3)シックハウス対策になります
シックハウス症候群は、住宅の高い機密性と断熱性がありますし、化学物質をたくさん使うことで問題視されている病気です。
シックハウスの原因であるアンモニアや穂踏むアルデヒドなどの有害物質を吸収するのが砂壁です。

砂壁のデメリット

(1)粉や砂が落ちてしまうから掃除が面倒
劣化してきたときや、ものをぶつけてしまうと壁面が削れて砂が落ちますので掃除の手間がかかります。
一度剥がれてしまうと、見た目も悪くなってしまいます。

(2)工事をする期間が長いケースもある
技術と手間が必要なので、普通の壁紙を貼り替える場合よりも2日から3日は余分に工事期間がかかります。

(3)リフォーム費用が高額になる
高度な技術が要求されて手間もかかりますし工期も長くかかります。
砂壁補修に慣れた左官屋に施工を依頼しますから、人件費や手間賃が余分に必要になり施工費用が高額になりがちです。

痛んでいる状態はこんな感じ

補修をしなければならない時期は、砂壁にカビがついていたり、壁に触っていないにもかかわらず表面の砂や粉が落ちたりするようになった場合です。落ちた粉や砂は有害ではありませんから、万が一口の中に入っても健康を害することはありません。

しかし、砂壁の調湿性が低下してしまっている状態なので、ダニの住処になってしまったり、カビが増殖したりする可能性があります。

壁紙をはるのに必要なものは?

自分で壁紙を貼って模様替えをするDIYが人気ですが、どういったものが必要なのでしょうか。
ここでは、(1)マスキングテープ(2)シーラー(3)ハケ(4)壁紙に絞って説明をします。

マスキングテープ

マスキングテープと両面テープを使うことによって、貼ってもきれいに剥がせますから、賃貸の物件にもおすすめできます。壁紙の種類によっては、マスキングテープがキレイに、はれない場合もありますし、下地の壁紙を傷めてしまう場合もあります。目立たない場所を選んで、マスキングテープがきれいに、はがれるのかを確認しておきましょう。

また、下地によってはマスキングテープがくっつかない場合もありますので、これも試しておきましょう。
塗料を塗る場合に、はみ出てしまわないように、際の部分を養生するのに使用します。

マスカーと呼ばれるテープとナイロンがセットになった商品もあります。マスキングテープでは塗料を塗る部分しか養生できませんが、マスカーならばナイロン部分を伸ばせば床などの広い範囲をまとめて養生できて便利です。

シーラー

砂壁・じゅらく壁・ベニヤ板・化粧合板・コンクリートなど、下地処理で使うものがシーラーです。壁紙を貼る前に液体のシーラーを塗ることを「シーラー処理」といいます。塗る方はペンキを塗る様子をイメージしていただければわかりやすいですが、ローラーやハケを使って塗ります。

シーラーを塗ることで下地と壁との接着が良くなりますし、砂壁や綿壁など落ちやすい下地に浸透して固めてくれます。特に砂壁は劣化してくると砂が落ちて汚れやすくなりますから、しっかりとシーラーで固めなければなりません。砂壁は水分の吸収力が高いので、想像以上に多くの量が必要となります。

ハケ

シーラー塗装に使うハケは固まってしまい次には使えなくなることが多いので注意しましょう。安いもので使い捨てるような感じで考えてください。異なる大きさのハケを2本程度あれば作業効率が上がります。広い面を塗る場合はローラーもあれば便利です。

壁紙

壁紙を貼る場合は、砂壁を固めて、その上に直接貼る方法とベニヤ板を壁に貼ってその上に壁紙を貼る方法が考えられますが、簡単にできるのは前者の方法です。

砂壁の表面が落ちてきたり剥がれたりしていないならば、下塗りをして直接壁紙を貼れますから、費用が安いですし短時間でできます。壁紙は接着面に、最初から糊がついているものが作業しやすいです。

砂壁があるのは和室が多いので、壁紙の色はアースカラーがおすすめです。アースカラーは沈静作用もあって、リラックスさせてきます。

寝室として使っているならば珪藻土が使われた壁紙はいかがでしょうか。植物性プランクトンの藻などが海底で蓄積した土が珪藻土なのです。調湿性能や脱臭性能がありますし、部屋の湿度を理想的に維持してくれます。寝ている間もコップ1杯程度の汗をかくようですし、冬場の寝室は結露しやすくなりますので珪藻土は理想的な壁紙なので検討してみてください。

最近のトレンドとして「和モダン」があります。

和風と洋風の良いところを取った先進的なデザインですから、せっかくリフォームするならば「和モダン」風にしたい希望が多いです。従来の和室とは違って、洋風の家具や建具を合わせたハイブリッドな和室がおしゃれですね。素材感が和のテイストを際立たせる「和紙クロス」も検討してみてはどうでしょうか。中には本物の和紙が使用されている壁紙もあって、和風独特の温かみを忠実に再現してくれます。

砂壁に壁紙をはる!手順は?

砂壁をDIYする場合には「養生」「砂落とし」「シーラー」「乾燥」がキーワードになります。まずは、養生ですが、周囲に剥がれ落ちてしまったものが飛びちると掃除が大変ですので養生して保護しましょう。砂壁との境目にはマスキングテープを貼って養生し、スイッチ付近も汚れないように丁寧に養生しておくといいです。

砂を落とす

刷毛や紙やすりをつかって、事前に表面の砂を落とす作業をしておかなければ、このあとシーラーを塗ることができません。養生してからでないと、部屋がかなり汚れますから、場合によっては、先に砂を落としたあと床掃除をして養生することもできます。現場を見てから判断してください。

シーラーをぬる

シーラーは下地調整剤で表面を固めることでリフォームをしやすくします。塗っておかないと砂がポロポロと落ちてきてしまいますし、壁紙を貼ったり塗ったりすることもできません。最近はスプレータイプの調整剤が市販されていますので、購入するならば、そちらをおすすめします。

乾燥させる

シーラーで砂壁の表面を塗ったら乾燥時間を3時間程度みておきましょう。十分に乾燥させておかないと、また砂が落ちてきてしまいますので注意してください。乾燥したら、塗料を塗って好きな壁を作ったり、漆喰や珪藻土に塗り替えたりすることもおすすめですが、簡単な方法は壁紙を使う方法です。

壁紙をはる

壁紙を貼ることで、デザインを変えることができますので、好きな壁を作り上げましょう。砂壁のDIYは難しく、本来の砂壁の良さをなくしてしまい、調湿性がなくなってしまうこともあります。自信がないならばプロに任せることも検討してみましょう。

砂壁の痛みがひどい場合は?

砂壁は日本壁の一つで、色砂などを中塗面に塗って仕上げた壁のことで、床の間によくみられます。似たものに土壁がありますが、こちらの方は仕上げに土を素材に左官仕上げをした壁のことで、砂壁は土塗りをする前の壁のことです。

砂壁は和風のテイストが強くなり洋風のインテリアとマッチしません。また古くなってくるとヒビが入ってきてしまったり、砂がボロボロと落ちてきたりします。ひどい状態になってしまったらDIYで模様替えをしてみましょう。

壁紙の傷みがひどい場合は、ベニヤ板を取り付ける方法もありますし、それほど傷みがひどくないならば、直接壁紙をはってもいいですね。ベニヤ板の上から壁紙を貼る方法もあります。状態によってはDIYは無理でしょうから下手に触るよりも専門の業者に依頼したほうがいいです。

壁にベニヤ板を取り付ける

壁にベニヤ板を重ねて、下地の部分(叩いて響かない部分)を確認してクギを打ちます。両面テープを利用すれば壁は傷つきませんが、剥がれやすいのでおすすめしません。クギの数を減らすなどして工夫してください。

壁紙をはる

表面が粉っぽいようならば、マスキングテープで養生をし、全面に下地用のシーラーを塗ります。1日以上かけてシーラーが完全に乾いてから次の作業をするようにしてください。凸凹しているところはシールパテで真っ直ぐにし、パテが乾いたら紙やすりで整えましょう。何回かくり返して平坦になれば壁紙をはりつけます。

状態によっては業者に頼む

ベニヤ板を貼り付けるクギ打ち作業やシーラーが乾く時間など手間もかかりますし、全面にパテを貼りますので不慣れですとムラになります。砂壁が平坦にならず失敗することもありますし、必要な材料も多いです。それほど老朽化していないならばDIYでも対応できそうですが、初心者や傷みがひどい場合は無理をしないで業者に依頼したほうが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?砂壁をDIYする場合の壁紙を中心に説明をしてまいりました。砂壁にはメリットもデメリットもありますが、雰囲気を変えたい場合は壁紙を貼るアプローチもありでしょう。

DIYする場合の手順なども参考にしてもらえると思いますが、比較的難易度は高めなので、傷みがひどい場合は業者に依頼したほうが無難です。

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