カーテンを閉めなくてOK!喧騒から距離を置く大自然スモールハウス
傾斜地に建てる苦労を「無」にできる価値
でこぼこの土地に家を建てることは、建築主&建築家にとって大きなチャレンジです。
しかし、独創的な発想次第で不揃いの地形にも満足できる家を建てることができます。
丘の上という立地で他の家々から少し離れ「喧騒から遮断された土地」なので、より心地よくリラックスした空間になります。
私も長野の山の中に、ぽつんと浮かぶようなスモールハウスを建てたいと思っており、仕事とプライベートの区切りをより明確にしたいと思っているのでこの家は本当に参考になります。
うっとりする大自然と共存する
この丘に上に建てられたモダンなスタジオハウスは、ドイツのFabi Architektenによってデザイン・建築されました。
丘のスロープに沿って下の方へいくと、興味深いモダン建築の2棟の建物が現れ、見る角度を変える事により表情を様々に変化。
外からみると、黒の壁と屋根だけで覆われた建物はこの家の美しさを完璧に隠してしまっていますが、中に入ってみると、インパクトを少し加えつつ巧みに計算されたデザインのモダン建築になっています。
この2棟の (2階建ての) 家は、壁と同じサイズの大きなガラスパネルと、スライドドアを使用することにより、周りを取り囲む環境と溶け込んでいます。
インテリアは、ミニマムでモダンな家具でまとめられており、うっとりするような自然と、モダンリビングスタイルを同時に楽しめるとは最高ですね!
四季の移り変わりが、インテリアの一部になり絵画を見ているような景観で、余分なものを最大限省くことで、よりモダン建築・家具が際立っています。
「豊かさ」の多様な価値観
「大自然を独り占め」「大きな解放的な窓」さらには「カーテンを使用しないでもOKな生活」はこの地形ならではの特権とも言えるでしょう。
カーテンを閉めないで生活することは、精神的にも解放的になりストレスもたまらなくなるでしょう。
傾斜の土地に家を建てるのは難しいのですが、その苦労を払拭されるトータルデザイン。
区画整理された土地に比べると色々と設計面では大変かも知れませんが、それ以上の恩恵を得られるのではないでしょうか?
人間が勝手に値付けをし「ここはいいところですよ」と認知した場所が、本当に住みやすいのでしょうか?
人が注目していない土地に、これからの未来が詰まっているのかもしれません。
via: Good Home Design