ミルクペイントって一体なに?種類/塗り方/活用例をチェック

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ミルクペイントとは?

DIYをやっていて耳にしたミルクペイントとはいったい何だろう、ミルク色のペイント?ミルクを塗るの?などと思っている方も多いのではないのでしょうか。

今回はミルクペイントについて詳しく見ていきましょう。

ミルクペイントとは、絵具メーカーであるターナー色彩株式会社から販売されているカラーブランドです。

アメリカ開拓時代、ミルクカゼインを利用した塗料を使って家具などを彩色していたことを由来として生まれた塗料で、森永乳業のミルク原料を使用した天然由来のペイントなので、安全でペンキ特有のイヤなにおいがあまりしません。ミルクペイントが人気の理由は、色調がアーリーアメリカ調でバリエーションがあることや、とろっとしたクリーミーなペイントなので伸びが良く初心者でも塗りやすいこと、仕上がりがミルクペイントならではのツヤを抑えたマットな質感になること、乾燥後は耐水性がある、というところにあります。

特にやわらかく温かみのあるその質感と色調は他ではなかなか出せない仕上がりになるうえ、塗料を塗った後にメディウムという物を使うと塗り方次第で表情が変わってくるのでオリジナルを作る楽しみ方ができるということも人気の要因になっています。

こちらがミルクペイントです。ボトルのパッケージもまるでミルクのボトルのようで可愛らしいですね!専用の刷毛もミルクペイントの刻印がしてあってとても可愛いです。

ミルクペイントの種類

ミルクペイントは絵具メーカーのターナーが取り扱っているペイントで、ベースとなる塗料であるターナーミルクペイントはアメリカントラッドな色調が全部で16色あります。

色味が豊富なので、イメージに合わせて好みの色を選ぶことができます。また、異なる色同士を混ぜて自分だけの色を作ることができるのも楽しみ方のひとつです。

ミルクペイントはこの色彩を塗った後に、メディウムを使用することで仕上がりが全く変わってきます。メディウムとは、固着剤や媒介材といった意味で、単体で塗装するものではなく絵具と一緒に使用することで様々な表現をサポートするもののことを言います。

ミルクペイントのメディウムは5種類あり、それらを使用することで、まるで年代物のようになったり漆喰風になるなどの効果が期待でき、ミルクペイントの魅力を最大限に引き出すことができます。

その他に仕上げ材や下塗り材もあり、仕上げたいイメージに合わせて使用すればDIYの幅がぐんと広がります。

ターナーミルクペイント

ターナーミルクペイントは前述のとおり牛乳を由来とする成分でできた水性塗料です。

全部で16色の色彩があり、くすみがかったマットで伝統的な質感はベタ塗りするだけで木材をアンティーク調にオシャレに見せてくれます。

アンティークメディウム

ターナーミルクペイントで塗装した上にアンティークメディウムを施すことで、DIY作品がアンティーク調に仕上がります。

アンティークメディウム自体は濃いブラウンでとろみのあるメディウムです。ターナーミルクペイントの塗装が完全に乾いた状態になったら布や刷毛にメディウムを少量付けて、少しずつ汚しをつけていきます。

どこにどう汚しをつけるかはその人のセンスと好み次第!ベタ塗りをしてしまったり汚しをつけすぎると汚いだけになってしまうので要注意。完成形をイメージしながら少しずつ様子を見ながらつけていくと良いでしょう。

また、ブラウンの汚しをつけるので下地のターナーミルクペイントは淡い色の方がおススメです。完成したものはまるで何十年もの年月を重ねてきた年代物の古びた味のある風合いになってとても素敵です。

ダストメディウム

ダストメディウムは、ブラウンで汚しをつけたアンティークメディウムとは反対に、ホワイトで汚しをつけることで、まるでホコリをかぶったような雰囲気に仕上がります。

下地のターナーミルクペイントが乾ききったら、布や刷毛で、ホコリのつきやすい場所を重点的に汚しをつけていきます。

まんべんなく塗ってしまうと全体的にぼやけてしまいホコリの雰囲気が出ないので、粉っぽい部分とそうでない部分の濃淡をつけて少しずつ塗ると良いでしょう。

ホワイトの汚しをつけるので下地のターナーミルクペイントは濃い色の方がおススメです。完成したものはまるで長い年月ホコリをかぶって眠っていた骨董品のような味わいが出ます。

クラッキングメディウム

ペイントは年月を重ねるとひび割れを起こしたり剥がれたりしますが、その様子もクラッキングメディウムを使用することで再現することができます。

まず下地のターナーミルクペイントを塗り、完全に乾いたら刷毛でクラッキングメディウムを塗り乾燥させます。材質にもよりますが、この時クラッキングメディウムを厚く塗ると大きなひび割れが、薄く塗ると小さなひび割れが表現できます。

触っても手につかない程度に乾いたら、今度は下地とは異なる色のターナーミルクペイントを塗ります。

この最後の塗装が重要で、何度も重ね塗りをしてしまうとひび割れが起こらないので、一度でやさしくすーっと塗ることできれいなひび割れができます。また、この時の刷毛の向きがひびの向きになるので、それを踏まえて塗るようにしましょう。

完成すると年月が経ち木々やペイントが割れて長い間使いこんで廃れたような独特のヴィンテージ感を出してくれます。

プラスターメディウム

これまで見てきたメディウムはアンティーク感やヴィンテージ感を出すものでしたが、仕上がりの質感を変化させるものもあります。

小さなセラミックバルーンが入った白くて独特の質感のあるプラスターメディウムは、使用することで作品に漆喰の質感を表現することができます。漆喰は家の内外の壁や瓦屋根などに使われる白い塗料で、塗り方によって表れる模様のような凹凸が特徴的です。

使い方は、ミルクペイントより先に塗り、プラスターメディウムが下地となります。プラスターをよくかき混ぜた後にバターナイフや木べらのようなものでバターを塗るように平行に押し当てて塗っていきます。メディウムが完全に乾いたらミルクペイントを塗って完成です。

塗り方をアレンジすることで様々なテクスチャーが楽しめたり、ミルクペイントと混ぜて使用することも可能で、表現の幅がぐんと広がります。

ラストメディウム

ラストメディウムは、古びたサビを表現することができます。サビなのでブリキなどの金属製の物に使用することに適しています。

こげ茶のサビを表現するダークブラウンと赤茶のサビを表現するレッドブラウンがあり、2色を混ぜて複雑なサビの色を作り出すこともできます。金属は塗装がのりにくいので、下地にマルチプライマーを使うことがおススメです。

下地を塗った上に、サビが出やすいフチや継ぎ目、金具部分を中心にダークブラウンとレッドブラウンを不均一に色をのせていくことでリアルなサビのエイジング加工ができます。

トップコートクリア

トップコートクリアは、仕上げに上塗りすることでツヤを与え、表面を保護する効果があるので耐久性をアップさせることができます。

トップコートクリア自体は乳白色をしていますが、乾燥すると透明になりツヤと光沢を与えてくれます。厚塗りせず薄く塗ることがポイントです。また、クラッキングメディウムの上塗りには使えないので注意しましょう。

マルチプライマー

マルチプライマーは、木材などの塗装がしやすい素材ではなく、金属・プラスチック・ガラスなどの塗装がなじまない素材を扱うときに下塗りとして使用することでミルクペイントを密着させなじませてくれる効果があります。マルチプライマーは乳白色ですが、乾燥すると透明になります。

厚塗りせず薄く塗ることがポイントです。2時間~1日かけてしっかりと乾燥させた後にミルクペイントを上塗りしましょう。

ターナーミルクペイントの色

ターナーミルクペイントは全部で16色あります。


こちらが色見本です。カラフルで優しい色合いがかわいいですね。


こちらはマルチプライマーで下塗りしサンフラワーオレンジ、スノーホワイトを使用しているようです。


ハニーマスタードとピスタチオグリーンです。


こちらもカラーサンプルです。グリーンアーミー、マットブラック、インディアンターコイズ、ピスタチオグリーンなど、ぜひ参考にしてみてください。

ターナーミルクペイントの塗り方

表面の汚れや油分を取り除く

木材へペイントを施す場合は表面の凹凸をできるだけ少なくしなくてはならないので、汚れやごみなどを取り除いたらサンドペーパーなどで滑らかになるように研磨してください。ここできれいに研磨しておくと仕上がりも良くなります。

容器をよく振って混ぜる

ミルクペイントはどろっとした液体なので、容器を良く振って成分をしっかり混ぜてから、現役のまま使用します。

筆で塗る

筆や刷毛を使って塗装します。ミルクペイントに使用した筆や刷毛は使用後に水でよく洗い流してください。

2度塗りで綺麗な仕上がりに

きれいに仕上げるコツは、1度に厚く塗りすぎないようにすることです。2度塗りをすることで均一にきれいに仕上がります。

ミルクペイントの活用例

ミルクペイントを実際に使用した例を見ていきましょう。


扉と引き出しをミルクペイントで塗装したものです。ご自分で調合したグレーの色合いが素敵ですね。


扉をミルクペイントで塗装しています。ペイントのマットな風合いが木材の雰囲気とマッチしていますね。

フレーム


シンプルなフレームもミルクペイントでエイジング加工をすると年代物のようになります。


ミラーのフレームをピスタチオグリーンにするとまるで昔のハリウッド女優が使いそうな素敵な雰囲気の鏡になりますね。

椅子


ワインレッドの下地にダストメディウムを施したベンチです。アンティークな風合いがとても良いですね!


ミルクペイントのマットでカラフルな色調をイスに塗装するととても可愛らしいですね。

植木鉢


テラコッタ色になりがちな植木鉢もミルクペイントで自由に色付けしてカラフルなガーデニングを楽しむことができます。


手持ちの鉢にメディウムを使用して加工するとヴィンテージ感が出ます。下地の色も抑え目な色調が多肉植物ととても合っていますね。


ミルクペイントで缶を塗るとこんな風にアンティークの風合いになります。色使いと加工がとても素敵ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ミルクペイントはマットな質感と独特の色調があり、メディウムを施すことで様々な表現をすることができる優れた塗料です。お試しサイズのキットなども販売されているので手軽に始められそうですね。ペイントを自由に楽しみましょう!

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「古いから全部壊して、新しいものを作る」のではなく、住まいにDIYという体験を付加し、感情やストーリーを纏って最適化しながら持続可能な住文化をつくる。

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