和室に多い「土壁リフォーム」に困ってない?土壁の特徴とリノベ方法

HANDIY(ハンディ)
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 事例あり!和室に多い「土壁」リフォームってどんなもの?

gray concrete walls with broken floor

昔ながらの和室によくある土壁ですが、長い年月で劣化によりポロポロと剥がれてきたりと見た目としても家の強度としても良くない影響を与えることもあります。

その際、新しく塗り替えを行ったり、和室を洋室に変えたいなどの際にお部屋に合わせた土壁に変えたりします。

ここでは土壁にリフォームされる際の情報をお伝えしていきます。

土壁の特長

まず土壁の特徴として、代表的な4つを上げていきます。

1 有害物質吸収性能

一般的に建てられる家には多くの化学物質が使用されており、気密性が高く高断熱性もあるためシックハウス症候群という病気が発生しており、近年では問題視されています。

もちろん健康被害が年々多発しているため、使用できる化学物質も制限されてはいますが、家を建てるために必要な物質もあり、全てを排除することはなかなか難しいと言えます。

代表的なホルムアルデヒドやアンモニアなどの有害物質を吸収する性質を持つのは、天然素材ならではと言えるでしょう。小さなお子さんがいたり、ペットを飼っているお家では特におすすめしたいところです。

2 耐火性能

もともと無機質な燃えにくい性質を持つ資材でできているため高い耐火性・防火性を持つ特性があります。

3 調湿性能

高温多湿の日本の環境において昔から一つの知恵として用いられている土壁ですが、珪藻土を主に使用しているため、湿度が高い時は吸湿し、逆に低い時は放湿するという、まるで呼吸をするような性質があり、空間の湿度調整を自動でしてくれるという特徴があります。

4 消臭性能

最後は消臭性能が高いということです。

土壁の材料として珪藻土を使用する場合が多く、また、表面がコンクリートに比べデコボコしており、空気に触れる表面積が広いといえます。                                    極端ではありますが、一例としてコンクリートの壁より室内で焼き肉などの、翌日まで匂いが残りそうなものでも土壁だと残りにくいそうです。

 塗り替えて塗り壁にする

土壁の特徴を再現し、風合いも保ちたい場合は壁自体の塗り替えをおすすめします。

もちろん以前と同じ壁でもいいですし、色や塗り方を変えてみるのもいいですね。

 クロスを貼る

土壁はどうしてもメンテナンスがかかって面倒だなという場合は、土壁の上に市販のクロスを張るのもいいでしょう。

種類も豊富なので、気分を一新するのに一躍買います。

 ペンキで塗る

土壁の上から直接塗ってもいいですし、ベニヤ板を打ち付けて色を乗せていくというやり方もあるようです。

土壁はメンテナンスが必要

土壁の特徴で挙げたメリットとは逆にもちろんデメリットもあります。

冒頭でも記述していますが、天然素材のため、経年劣化による補修が必要になるということです。人工物のコンクリートであっても劣化はしますので、形あるものには必然的なことですね。

 土壁の塗装時期のポイントは?

1 経年劣化による補修時

極端に言えば同じ日本であっても北海道と沖縄では気温差も環境も変わってきます。

基準としては壁を触ってみてポロポロと剥がれたり、変色したりと触覚・目視により「おや?」っと思ったらそろそろ補修時期かな?というサインとして参考にしてみてください。

2 雰囲気作り

土壁は一般の住宅以外でもお店などでも多く使用されています。

もちろんご自宅の雰囲気を変えたい場合でも塗装を行うことで気分転換にもなりますが、お店では雰囲気作り→集客にも繋がります。

土埃の原因になっている

素材が土ですので、劣化により乾燥したりすると剥がれ落ち土埃の原因になりやすいので、どうしても掃除が増えてしまします。土埃は約1m程地上から浮上することもありますので健康に被害がある場合もあります。

黒ずみや汚れがある

長年使用するとどうしてもシミなどの汚れも付着するかと思います。手垢や埃等により長年蓄積された汚れが目立ってきた場合もリフォームをお勧めします。

カビが生えている

特に梅雨時期に良くあるカビですが、天然素材だからこその原因ともなりえます。

カビが発生しやすい環境は25℃~30℃、80%の湿度でごく少量の栄養分で発生する場合が多いです。    もしカビが発生した場合、ごくわずかな範囲であればエクステリア専用の除菌剤(スプレータイプがおすすめ)をふりかけ、柔らかい布で軽く拭き取りましょう。                            強くこすると剥がれの原因にもなりますので注意が必要です。

広範囲のカビの場合は防カビ効果のある塗料もホームセンターなどで販売されているので塗り直しも一つの手です。

ヒビが入っている

劣化や、地震その他の災害によりヒビが生じてしまうこともあります。わずかなヒビであれば、市販のパテで隙間を受けることは可能ですが、もし状態がひどい場合はリフォームした方がいいでしょう。

塗り壁のメリットは?

Construction Restoration Work Renovation B

一般的に塗り壁は「健康壁」ともいわれるほど普段生活していく中で体には良い方だと言われています。

ここではメリットについて説明していきます。

 デザインが豊富

とにかくデザインが多く、塗り方によっても出来上がりの表情が変わってきます。均一に塗って同じ色でもシンプルに仕上がりますし、敢えて不均一にすることで壁自体がアートになることも。

調湿性や蓄熱性がある

こちらは冒頭でも説明しましたが、呼吸をするように室内の湿度や温度を調整してくれる天然のエアコンともいえます。

もちろん許容範囲があるため、適度な換気は必要です。

土壁の風合いを損なわない

特に和風の部屋やお店で使用されるように、日本ならではの風合いは土壁ならではと言えます。

珪藻土の特長

近年、コースターやバスマットなど、吸水効果を買われ用途の幅が広がっている珪藻土です。

一番の特徴はやはり吸水率の高さです。珪藻土の原料はなんと植物性プランクトンの化石なんです!     見た目としては素朴で柔らかな印象で、着色もしやすいという点もあります。ただ、中性なので内部にカビが発生してしまうこともあるので外壁には向きません。

 約5000年前から使用される歴史「漆喰」

約5000年前から使用されているという驚きの歴史がある漆喰です。                   歴史的文化財にも多くの漆喰が使用されており、珪藻土に比べると天然の壁では大先輩ですね。

原料としては消石灰という、石灰石を加工したものを使用しています。                  強アルカリ性の為、非常に防カビに優れ、埃や油などの汚れが付着しづらいという利点があります。珪藻土と違い、内壁・外壁共に使用が可能であり、幅広く活用されています。

クロス張りのメリットは?


クロスは最も多く活用されている種類です。人工物・天然素材共に自由に選べます。

費用がかからない

塗り壁に比べ壁のサイズに合わせて購入できるため、無駄なく使用できローコストでお部屋自体の模様替えに最適です。

工期が短い

壁の大きさにもよりますが、ノリを使用しないタイプの壁紙もあり、カット・貼りつけにより専用の工具等の用意もいらないため短時間で貼り替えが完了するのは忙しい方にもありがたいことですね。

デザインが豊富

最近ではホームセンターやインターネットショップなどでも多くの種類があり、好きな雰囲気を作ることが出来ます。

機能性クロスもある

1 ビニルクロス

一番利用されるクロスで、ビニールシートを加工したもので、丈夫で掃除がしやすいという利点があります。

2 紙クロス

紙にプリント加工を施したものが一般的です。

防音や通気性がいいという利点があります。

3 織物クロス

絹・麻などを加工したもので、商業施設でよく使用されるものです。

見た目も高級感があり雰囲気重視の方にお勧めですが、縫い目等に埃が溜まりやすいのでこまめに清掃が必要となります。

リフォームの方法別の費用は?

One U.s. Dollar Beside 100 Philippine Pesos

リフォームをすることで気分転換にもなりますし、壁の補強にもなりますが、気になるのはやはり費用ですよね。

ここでは一般的な相場での金額を見てみましょう。

塗り壁にする場合

1 自分で塗り替えを行う場合

市販の骨材を使用したベースを水に混ぜて使用する方法があり、必要な道具も揃えられる場合の相場は7万円~12万円くらいです。

2 施工業者に依頼する場合

約6畳の和室の相場は12~20万円と言われています。

クロスを貼る場合

クロスの場合、種類や機能にもよりますが相場としては10万円前後です。

ペンキで塗る

ペンキの種類にもよりますが、一例として1.6Lの和室用であればペンキ代で約3千円なので、6畳ほどの和室であれば1万5千円~3万円程です。

DIYでもリフォームできる!方法は?


自分でリフォームするメリットは、やはり好きなように変えられるということと費用が抑えられるということです。

簡易的なやり方もありますが、今回は基本的な手順を見ていきましょう。

クロスを貼る

1 壁周辺の養生を行う

壁以外の部分、柱やコンセント・照明スイッチ周辺をマスキングします。マスキングすることで仕上がりが美しくなり、余分なか所への塗料の付着を抑えます。

マスキングテープはホームセンターなどで購入できますので、用途に合ったサイズを選びましょう。

2 現在の壁の余分な汚れ・埃を落とす

こちらも仕上がりを美しくするためできる範囲で清掃するとよいでしょう。箒や布で軽く埃や余分な土・砂を落としましょう。

3 シーラーを塗る

下地調整のため「シーラー」という薬剤を塗っていきます。こちらは塗料の吸着量が増し、塗りやすくなる働きがあるため時短にも役に立ちますし、塗装後の持ちも良くなります。

4 パテ塗りとヤスリかけ

「消臭性能」でも紹介しましたが、表面がデコボコしているので、まずは表面を均一にし、クロスを綺麗に貼れるようこの工程を繰り返します。

壁の状態にもよりますのでこの作業は様子を見つつ表面が均一になるよう行ってください。

5 クロスを貼る

インテリアやお部屋の状況にあったデザインを選び、壁紙用接着剤等で貼っていきましょう。隅から定規のようなもので空気を抜きながら貼るとより仕上がりが美しくなります。

ペンキで塗る

1 壁周辺の養生を行う。

2 現在の壁の余分な汚れ・埃を落とす。

3 シーラーを塗る。

上記3点は「クロス貼り」の手順で行います。

4 好きな色で塗る。

インテリアや部屋の状況によりお好きな色で塗りましょう。

隅を刷毛で塗り、広い面はローラーを使用すると効率が良いです。

5 2度塗りをする

一度乾燥させ、2度塗りすることでより美しい仕上がりになります。

乾燥したらマスキングテープを剥がして出来上がりです。

まとめ

土壁のリフォームについて一緒に見てきましたが、いかがでしたか?

機能性だけではなくインテリアとしても近年多様されている土壁です。メンテナンスなどの手間は多少かかりますが、手間をかけた分、愛着もわくのではないでしょうか?

特性を良く理解して、自分の部屋にあった上手なリフォームを楽しんでください。

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「古いから全部壊して、新しいものを作る」のではなく、住まいにDIYという体験を付加し、感情やストーリーを纏って最適化しながら持続可能な住文化をつくる。

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