戦時中に使用された格納庫だとは思えない!9㎡テラス付きリゾートハウス
オランダ ブリュッセルの建築家集団B-ILDに属す「ブルーノ・デスピエール」による小さなホリデーホーム。
第二次世界大戦中に使用された格納庫(トーチカ)を再利用したリゾート施設のデザインコンセプトは、「非常に禁欲的な風貌のトーチカが持つ通常の概念(コード)をぶち壊し、リハビリテーション(本来あるべき状態への回復)させる」ことにありました。
禁欲的なわずか9平方メートルの空間を、いかにして豊かなリゾートホームに再生させるか?最小限の空間を機能的で快適な空間に作りかえることに焦点をあてて設計されています。
天井の高さが2m以下のため、室内の家具はすべてカスタム設計。
ベッドはスペースを有効に利用するため分厚いコンクリートの壁に沿わせました。
外部の木製の広くて分厚いテラスは、重厚な地下の居住空間と強烈な対比を狙っています。
どうしてもコンクリートは冷たい印象を抱いてしまうので、洞窟から自然豊かな外部へ脱出する瞬間の開放感(お祭り気分!)を味わうためのテラスです。
さらに木の持つ暖かな印象が気分を変えてくれるかも。
コンセプトである、戦時中の格納庫という既成概念を覆し、リハビリする(本来あるべき状態への回復)というのが、建物だけでなく、屋外を含めデザインする部分が素敵ですね。
via:Arch design club