【野外DIY実践術】週末里山暮らしの野天風呂DIY

HANDIY(ハンディ)
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ドゥーパ!×HANDIYコラボ企画!

日本で唯一のDIY・日曜大工マガジン「ドゥーパ!」と、日本最大級のDIYスナップ共有&メディアの「HANDIY(ハンディ)」のコラボ!

ドゥーパ!初代編集長の脇野修平さん。「日本のDIYブームの仕掛け人」がドゥーパ!で関わってきた多数の作品の中から、特に思い出深いものを選び1冊にまとめた書籍「庭遊びの達人が教える 野外DIY実践術」が誕生しました。

今回は、週末里山暮らしを実践している脇野さんが紹介する里山ならではのDIY作例の中から「野天風呂」の記事を紹介します。

森とビールと野天風呂があれば、いうことありません

南房総のガーデンスタジオは、里山の端の山沿いにあるため、狩猟シーズンに敷地内を猟師が通りすぎたり、たまに山菜採りの人が間違って足を踏み入れることはあるが、滅多に人が来ない。周囲の半径1㎞くらいは人家がないので、たとえば、ドラムを叩き、エレキギターをかき鳴らしても、誰にも迷惑をかけない。だから、学生時代の仲間が来て、野外宴会をすると大変なことになる。ブルートゥース対応の充電式スピーカーを持ち込み、好きな音楽をガンガンかけ、焚き火でラム肉などを焼いて、酒を飲む。そんなとき、連中が要求するのが、斜面デッキの下に作った野天風呂だ。夜、ランタンの光に浮かび上がる眼前の森を眺めながら、ゆったりと湯に浸かる。誰にも見られないから、腹の出たオヤジが素っ裸で湯船に腰掛けて、冷たいビールを飲む。風呂焚きは決まって私だが、古い仲間の満足げな表情を見ていると、とても嬉しい気持ちになる。「ダンナ、湯加減はいかがっすか?」「オヤジ、ちょっと熱いな…」「へいっ!」なんていう「ごっこ会話」を楽しみながら、夜は更けていくのである。

実は、この野天風呂、大工のタモさん(田母神一彦さん)の協力で、ドゥーパ!の編集スタッフが作った。私は、浴槽を設置する台と浴槽周りのデッキの根太担当だったが、メインの浴槽作りはタモさんにお願いした。浴槽は、特注で購入したサネ加工の2×6材(ウエスタンレッドシダー)を張り合わせ、ノミとルーターで溝を彫って組む「大入れ」という継ぎ手を駆使して箱状に組んだもので、アマチュアの我らにはハードルが高すぎて、手が出にくかったのだ。組み終わった浴槽は、枕木の台に載せ、浴槽周りは床材を張って、デッキにした。

湯は、薪焚き用の風呂釜で沸かす。我らが使ったのは、DIYでも取りつけやすい、ステンレス製の「マキ焚兼用ふろがま」(長府製作所)。組み終わった浴槽の横っ腹に、2本の循環パイプを通すための上下2カ所の穴をあけて、浴槽と風呂釜と結ぶ。さらに浴槽の底板に排水口を作り、最後に風呂釜に煙突を取りつける。これで浴槽に水を張り、薪を燃やせば1時間くらいで風呂が沸く。熱すぎたら、水道の水を入れるだけで、温度設定ができるわけじゃないが、無垢の木の香りが広がって、とても気持ちがいい。

野天風呂ができるまで

  • 01 デッキの下に脱衣所と風呂場を作るための外枠の根太や支柱を取りつける。斜面に作るため、土留めして整地した。

 

  • 02 ウエスタンレッドシダーのサネ付きの2×6材で、浴槽を組み立てた。緻密な加工になるため、大工のタモさんの力を借りた。

 

  • 03 浴槽の横っ腹に循環口を2個、底板に排水口を1個、計3個の穴あけをした。

 

  • 04 浴槽を設置。下に基礎石&枕木を敷いた。

 

  • 05 循環パイプで浴槽と風呂釜をつなぎ、煙突を設置。煙突は針金などで近くの固定物とつなぎ、安定させた。

 

06 浴槽周りのデッキの床を張り、額縁状になった框を浴槽の縁にはめ込んだ。

  • 07 フタや奥の脱衣所の床を張り、完成。暖簾も効いています。

 

著者:脇野 修平(わきの・しゅうへい)

1948年、千葉県市川市生まれ。オフロードバイク誌『ガルル』創刊プロデューサー、オートキャンピング誌『ガルヴィ』創刊編集長などを経て、1997年にDIY誌『ドゥーパ!』を創刊し、長く編集長を務める。現在は週末里山暮しを実践するフリーライター&エディター。

庭遊びの達人が教える 野外DIY実践術

ドゥーパ!初代編集長・脇野修平氏が、ドゥーパ!で関わってきた多数の作品の中から、特に思い出深いものを選び1冊にまとめた書籍。

第1章では、庭に住み、遊び、造る、「楽しい居遊空間」を作る術を伝授。すぐに作れる簡単ガーデンチェアから、週末に家族や仲間と楽しめる宴会テーブルなど庭に居るのが楽しくなるDIY術が満載。第2章では、野外DIYの醍醐味「」を楽しむDIYとして、ファイヤーサークルや火鉢テーブル、ガーデンキッチンなど、大人の火の遊び場作りを紹介。

第3章では、千葉県南房総にあるガーデンスタジオで、週末里山暮らしを実践している脇野氏が、里山DIY術を伝授。里山暮らし必須のチェンソーワークの基本や、丸太のカットの仕方からメンテナンスのポイント、基本テクニックでできるミニログチェアの作り方や、ウッドデッキ、小屋、ピザ窯、焚き火……大人の「居遊空間」を作る超・娯楽的DIYまで、役立つ情報が盛りだくさん。

第4章、5章は、ドゥーパ!本誌では昔も今も大人気の、ウッドデッキと小屋の作り方をお届け! 和風モダンな2段デッキや、ツリーデッキ、工房小屋、ツリーハウス、サウナ小屋など、個性派ぞろいのウッドデッキ&小屋が登場。

庭遊びの達人と一緒に、大人の「居遊空間」作りを楽しんでみませんか。

庭遊びの達人が教える 野外DIY実践術

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