「つくる」楽しさをシェアできる!DIYショップ「Bis&Ket(ビスケット)」神奈川県藤沢市にオープン

中野雄介
中野雄介 

神奈川県藤沢市。

都心から1時間ちょっとの街は、海に近く自然豊かな環境での生活にあこがれるファミリー世代や定年後の時間をゆったり過ごすシニア世代に人気がある。

そんな藤沢市内に、今年3月、DIYショップがオープンした。

藤沢市街から南へ。江ノ島電鉄鵠沼駅を下車後、のんびりとした境川を渡って歩くこと8分。

国道沿いに、パン屋と並んでたたずむ小さな店舗が、新しくオープンしたDIYショップBis&Ket(ビスケット)だ。


「木材と木材」「人と街」をつなぐ、ビスケットという名の集い

photo:zukrt hutte

木工に使う部材で、ビスケットっていう名前のラグビーボール状の木片があるんです。木材と木材を「つなぐ」役目を果たす部材で、同様にこの店を通じて人と人とがつながれたら、という思いで、ビスケットという名前にしました。

だれにでもなじみがある言葉なので覚えてもらえるかな、と。ビスとブラケット(棚受け)で気軽に収納棚をつくってほしい、という願いも込めています。

そう話すのは、店主の中野雄介さんだ。

出版社でログハウスや薪ストーブの雑誌や書籍の編集業を経て、プロ向けの金物店に約9年間勤務した経歴から、プロは当然ながら、DIYをはじ用途思っている初心者のよき相談相手になるだろう。

「衣・食・住・作」つくる楽しさをシェアできるDIYショップ

photo:zukrt hutte

お店のコンセプトは、「つくる」楽しさをシェアできるDIYショップ。

「いまの人って、つくることを普段あんまりしていないと思うんです。たとえば、料理。できあいのものが手ごろな値段で手に入るし、それはそれで時短になるんで便利だと思うんですが、もう少し自分でつくる機会が増えてもいいんじゃないかな、と」。

つくることで、モノへの愛着が増すだけでなく、メンテナンスやリメイクだって自分でできるようになる。さらに、つくる時間を家族や友人とシェアすれば、コミュニケーションが増え、思い出を共有することにもなる。

「見た目がかわいいもの/かっこいいもの/変なもの」独自基準でセレクト


「せっかく手間暇かけてつくるなら、気軽に取り組めてわくわくする楽しい時間にできたらいいですよね。だから、うちのお店では、使い勝手のよさを前提に、見た目がかわいいもの、かっこいいもの、変なものを基準に、金物をセレクトして販売しているんです。」

そんな店内には、壁一面に細かなパーツがずらりと並ぶ。
photo:zukrt hutte

DIYのハードルを低くし、道具への恐怖心を取り払う心遣い

ちょっと古めかしいデザインのノブやいびつな形のハンドル、シンプルな形状のフックなど、色も形も多様で、金具の組み合わせを考えるだけでも楽しい作業だ。
取り付けには道具を使ってひと工夫が必要だが、中野さんはできるだけわかりやすく説明することを心掛けているという。

「まずは、道具に対する恐怖心を取り除いてもらい、DIYへのハードルを低くしていくことが大切だと思っています。そのためにも、道具の基本的な使い方や扱ううえでの注意点を丁寧に説明するようにしています。あと、道具ってどうしても、高価なイメージがありますよね。だから、なかなか購入するまでに至らず、DIYに興味はあるけど始める契機を失っている人が多いんじゃないかな、と思って。うちでは基本、レンタルをオススメしています。」

2日間500円で工具が借りれる?買う前に試し使いできる金物屋

photo:zukrt hutte

Bis&Ketでは、マキタの電動工具が2日で500円(税抜)で借りられる。

ほとんどが、軽量バッテリーながら、プロツールとしても通用する機械ばかり。試しに使ってみて、これならほかの作業でも使えそうだな、と思えば買うもよし、そんなに使用頻度がない人は引き続きレンタルに頼る選択もできるわけだ。

ちなみに、Bis&Ketでインパクトドライバーを借りた場合、本体とバッテリーと充電器が各1台、専用ケースが付いてくる。ビットやキリなど、先端工具は用途に応じて別途購入が必要になる。

photo:zukrt hutte

ほかにも、ワークエプロンや大工さんが使うタビ靴と呼ばれるシンプルなデザインのワークシューズ、長さも樹種も形もさまざまな木材、古材、DIYや建築、暮らしをテーマにした雑誌や書籍の古書販売も行っている。

「海近ならでは」の品ぞろえも充実

また、土地柄、海風による建物への影響を避けられないので、サビ止め剤や金属用研磨剤、スプレー、塗料など、地元ならではの環境にフィットした商品を充実させている。

「比較的敷地に余裕のある家が多いため、ウッドデッキの施工案件も多いと聞きます。メンテナンスに使う塗料やデッキ専用ビスなどは、この地では必需品といえますね。」

photo:zukrt hutte

そのため、いちいち業者に頼まずに、セルフメンテナンスする人も。

「体力がある限り自分の家は自分でなおす、という考えを持った人、サーフィンや自転車、日曜大工、ガーデニングなど、自分の生活圏を軸にしたアクティブな暮らしに重点を置いている人が多いと感じます。」

Bis&Ketでは、そのような方たちに向けたワークショップなどの体験型イベントの開催も検討している。

湘南発「つくる」体験エリアとして発信

まだスタートしたばかりのDIYショップだが、今後はどんな展開を考えているのだろうか?

「まずは、地元の人に知ってもらうことが大切だと思っています。あそこに行けば、何かあるんじゃないかな、と頼りにしてもらえるお店。だから、まずは人とのつながりを大事にしたいんです。その先に、ビジネスにつながる何かが生まれればラッキー、くらいの感覚でやりたいです。」

photo:zukrt hutte

いずれは、鵠沼や片瀬といった場所が「つくる」楽しみを発信できるアイコン的エリアにしたいとも。

「このあたりって観光地でもあるけど、江の島や鎌倉に比べるとなんとなく発信力が弱い。でも、ふらりと立ち寄っていただいた観光客や近所のこどもたちが、気軽に「つくる」を体験できる仕掛けがあったらいいな、と。いま考えているのは、お店のロゴにもなっているビスケくんの顔を、ビーズや毛糸、アクセサリーパーツなどを使って「デコ・ビスケ」をつくる、という企画。小さなお店ですが、このエリアにももっとたくさんの人に足を運んでもらえるよう、いろんな「つくる」を体験できる場として発信しながら大きく成長できたらうれしいですね。」

湘南エリアに行く際はふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
エリア全体の空気感を堪能する新たなスポットはBis&Ketで決まり。

店舗:Bis&Ket(ビスケット)
代表 中野雄介
TEL/FAX 0466-47-8298
神奈川県藤沢市片瀬5-7-2 フェンネル片瀬1B

中野雄介

WRITTEN BY

中野雄介

Bis&Ket(ビスケット)代表
神奈川県藤沢市生まれ。
出版社でログハウスや薪ストーブの雑誌や書籍の編集業を経て、プロ向けの金物店に約9年間勤務。今年3月に、藤沢市内でDIYショップBis&Ketをオープン。
WEB:http://bisket-03.shopinfo.jp

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