アーティストカップルが美しい夕陽に感動し、約5万円で森にDIYしたスモールハウス

仕事を辞めて移住を決断。その理由は?
このガラスの家の作り手は、フォトグラファーであるニック・オルソンと、ファッションデザイナーのライラ・ホーウィッツのカップルです。
彼らは、ウェストバージニア州にオルソン家がもっていた森を散歩していたときに見たあまりにも美しい夕陽に感動し、仕事を辞めて移住することを決心しました。
光は、朝、昼、夜と違った顔を見せてくれることに興味をもち、ガラスの家を二人で追求することに決めたそう。
なんという行動力なのでしょうか。
予算5万円で制作を開始
そして、彼らは自分たちだけで家づくりをスタートします。
アンティークディーラーやガレージセールを走り回って、ヴィンテージガラスを集めだし、木材は元々あった古い納屋からリサイクルすることに。
リサイクル素材なので、寸法はバラバラで構築が大変だったそうですが、予算はなんと500$(約5万円!)で完成!
家の単価は高いという既成概念がありますが、工夫次第で実際にここまで構築できているので、日本の住宅事情でも「最適化」できるポイントは数多くあると思います。
死ぬ前に後悔しない生き方
もちろん、最新のシステムキッチンも、バストイレも揃っているわけではありませんが、この森での暮らしを彼らはとても楽しんでいる様子です。
夜になると蛍の光や夜空の星によって、星空の下で眠っているような豊かな気分になれるそう。
さらに快適にするために、屋外キッチン、太陽光発電や薪ストーブを追加したいと語っています。
このようなライフスタイルを見ると、果たして最新マンションにある設備、立地、豪華さが成功の基準なのでしょうか?
どれだけいい家といわれるところに住んでいても、どうしても仕事が忙しく帰って寝るだけのためのツールになっていたらもったいない。
自分が好きなものに囲まれる生活、自分のわがままに素直になるライフスタイルも一つ視野に入れてみてはいかがでしょうか?
死ぬ前に後悔しない人生を全うしたい。
窓使いが特徴的な家は、最新設備が整っているわけではないですが、彼らの暮らしはとても和やかで幸せそう。
豊かさの基準は人それぞれ。
彼らのドキュメンタリー動画はこちら

WRITTEN BY
HANDIY(ハンディ)
「古いから全部壊して、新しいものを作る」のではなく、住まいにDIYという体験を付加し、感情やストーリーを纏って最適化しながら持続可能な住文化をつくる。
これがHANDIYの目指す世界。