森を切り開き、小屋を建て、カレー屋を開業!?約2100㎡の山を舞台にした男たちのドタバタ開拓物語

HANDIY(ハンディ)
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ドゥーパ!×HANDIYコラボ企画!

日本で唯一のDIY・日曜大工マガジン「ドゥーパ!」と、日本最大級のDIYスナップ共有&メディアの「HANDIY(ハンディ)」のコラボ!

「ドゥーパ!」は、プロ並みのテクニックからいますぐ使えるアイディアまで、DIYに関する情報が満載週末DIY・手作りライフマガジン。

そんなDIY誌「ドゥーパ!」で不動の人気を誇るテーマ「小屋づくり」を1冊にまとめたドゥーパ!特別編集ムック「手作りウッディハウス 小屋を作る本 2019-2020」が発売。

今回HANDIYでは、誌面よりレポート記事をピックアップ!約2100㎡の山を舞台にした男たちのドタバタ物語をお届けします。

「みんな、オレ……山買っちゃった!」

栃木県益子町の山中にあるカレーハウス「&GARDEN」。

このカレー屋、ちょっと普通の店とは違うんです。なんとオープンのきっかけは仲間と遊びで始めた山の開拓。かわいらしい小屋を利用した店舗はもちろん、ツリーハウス、ウッドデッキ、井戸、山中に広がるキャンプサイトにいたるまで、すべてが手作り。少年の心を持った男たちの大胆かつ痛快なDIYプロジェクトをご覧あれ!

カレーハウスの厨房に立って接客するのが、&GARDEN代表の佐藤勇介さん。この男の思いつきからすべては始まった。。

同級生を集めてチームを結成!爆笑に包まれた開拓初日

時間をかけて煮込んだチキンレッグが丸々一本入ったカレーと自家焙煎のコーヒーが目玉の「&GARDEN」。手作り小屋を利用した店舗の後ろには、ツリーハウスやウッドデッキが点在する広大なフィールドが広がる。でも、なんで益子の山中にこんなカレー屋が?

「テレビでやってるダッシュ村、あれにずっと憧れていて。みんなに秘密で買っちゃったんです、山。絶対面白いと思って」

そう語るのは&GARDENの代表、佐藤勇介さん。今から6年前、東京での仕事に見切りをつけ、地元栃木で面白い仲間を集めようと閃いたのが、山を切り開いた秘密基地作りだった。でも当初はカレー屋になるなんて本人も想像していなかったという。

ほんと勢いだけで始めちゃったんですよ。とにかく自分の小屋が欲しい。あとは仲間たちと好きなキャンプを好きなときにやりたいなって。当時は全然知識もなかったから、購入した土地はまさかの急角度の山の斜面2100㎡。で、同級生や仲間たちに声をかけたんです」

佐藤さんの呼びかけに集まった仲間は、造園家の息子、工場勤務、配送業といずれもガテン系の男たち。目の前に広がるのは鬱蒼とした森。開拓初日、そんな山林を前に自信満々に現れた佐藤さんの姿をチームメンバーは今も忘れられないという。

「僕、本気で初日に木を100本切り倒そうと思ったんです……よくある木工用のノコギリで(笑)。手ノコ10本を持って、集まった仲間ひとりひとりに手渡したら爆笑されました」

まるで漫画のような波乱の幕開けだったが、DIY経験のない男たちは、手探りでひとつずつ勉強しながら開拓を進めていった。初めは道に面した部分の木をチェンソーで切り倒し、駐車場を製作。佐藤さんのアイデア(思いつき?)に振り回されながらも、はじめの2年で小屋、ツリーハウス、ウッドデッキ、スロープ、キャンプサイト、井戸とフィールドのインフラを次々と製作。その開拓の最中、佐藤さんがまかないとして振る舞っていたカレーの評判がよかったことから突如フィールドを舞台にしたカレー屋の構想が浮上。&GARDENの開業につながった。

テーマは「全部自分たちでやる。なんでも作る。」

&GARDENフィールド、開拓の軌跡。DIY経験のない男たちが「全部自分たちでやる。なんでも作る。」精神で開拓していったという「&GARDEN」の全体像をみていこう。

ツリーデッキを作りトイレ小屋&物置を設置

&GARDENのトイレはなんとツリーハウス! 斜面の木々を利用してデッキを作り、その上に小屋を製作。トイレ小屋の真下の傾斜地は四面を壁で囲い、物置として利用。続けてトイレ小屋の横にも小屋を作り、物置を増築。フィールド開拓に使用するツール類はすべてここに収められている。

トイレ小屋の内部にはコンポストトイレとドラム缶を設置し、堆肥作りを行なっている。

幅12×4mの巨大なツリーデッキ

山の斜面を切り開いたフィールドに初めて作ったのが、このウッドデッキ。千葉にあるガンコ山ツリーハウスヴィレッジで学んだツリーハウスづくりの技術を応用。

ホストツリーに板を挟み込みボルトで固定するサンドイッチ工法で、デッキのフレームを固定し、特大サイズのデッキを製作した。このときまだ斜面にステップはなく、長尺の材料を肩に乗せ、斜面の上まで担ぎ上げたとか。そのあまりの大変さから「初めて傾斜地を買ったことを後悔した」と佐藤さんたちは当時を思い出して笑う。

フィールドを自由に行き来するためのステップ

傾斜のある広いフィールドに張り巡らされたステップももちろん手作り。佐藤さんの相棒がほぼひとりで2カ月かけて作ったという力作だ。

材料は山を切り開いたときに伐採した大量の丸太。これを細かくカットし、階段のステップと土留めで使い切ったとか。「自分たちの手で木を倒したときの興奮は今も忘れられないですね。いよいよ開拓が始まった。このステップを見るとそのときの気持ちを思い出します」

山の斜面を造成して作ったプライベートキャンプサイト

カレーハウスの裏手にある斜面を登りきると現れるのが、バーべキュー用の東屋があるキャンプサイト。この広いサイトももちろん傾斜地で立木が生えていた。その木を一本一本倒し、傾斜地にユンボを半ば強引に登らせて造成したというから、いろいろな意味でスゴい。伐採した木は長いまま積み重ねてフィールドの土留めに使用。長い丸太を4〜5人で持ち運んで、積み上げていったのだとか。

スコップでひたすら掘り込んだ手掘り井戸

「開拓には水がないとキツいよね」と作った井戸はなんと手掘り!水脈の探し方は本人いわく「テキトー」で、ツルハシとスコップを手に、7mもの深さを2カ月かけて掘り込んでいったという。採掘中は穴が崩れないように四面を合板で固定。見事掘り当てた水は、電動ポンプで引き上げ、滅菌機を通すことで飲用にも使用できる状態に。あまりの破天荒な施工法に驚いていると、佐藤さんがひと言。「昔、ばあちゃんがこの方法で井戸を掘ったって言ってたもんで……」

フレームから組んで製作!カレーハウス店舗

作り感あふれるウッディな店舗内装。奥に見えるのは珈琲焙煎機「フジローヤルR101」。手網を使ったコーヒー豆の焙煎体験も定期的に開催している。

一見普通の小屋のように見えるが、店内は保健所の飲食店営業許可が取れるよう、シンクの数や厨房設備などを調えている。

看板メニューはチキンレッグがまるごと入ったチキンカレー。そのレシピは佐藤さんがお父さんから譲り受けたもの。&GARDENで出すコーヒーは、シングルオリジン。

カレーハウスは軸組工法でがっちりとフレームを組んで製作。床根太や屋根下地に細かく角材を入れているのがわかる。

モバイルキッチンカー「ミニ丸」情報も掲載!小屋を作る本

勢いで山を購入したところからはじまったドタバタ開拓物語は、益子町の山を飛びだし、宇都宮での新店舗オープンやイベント出店などにも広がっている。

ロハスマルシェやコーヒーフェスティバルなどのイベントには、軽トラを改造したキッチンカー「ミニ丸」で遠征しているそう。

気になる軽トラの内装や改装費、佐藤さんのDIYと遊びと仕事が一体化したライフスタイルのインタビューなどを含めたレポート全文は、ドゥーパ!特別編集ムック「手作りウッディハウス 小屋を作る本 2019-2020」でみることができます。

日本で唯一のDIY・日曜大工マガジン「ドゥーパ!」の特別編集ムック「手作りウッディハウス 小屋を作る本 2019-2020」は、小屋作りに欠かせない情報が満載。

プロの大工1名とドゥーパ! 編集部2名が小屋製作を担当した「小屋の作り方完全ガイド」では、設計から道具・資材の揃え方、全行程における作業のコツまで徹底解剖。DIY初心者に優しく、上級者にも参考になる一冊になっています。

小屋作り実例集では、週末小屋、趣味小屋、工房小屋など個性豊かな10の実例を紹介。外観や内部の紹介だけでなく、利用法や収納作りのヒントなども満載です。豊富な写真と図面を使った解説が、あなたのDIYアイディアを助けてくれるはずです。

巻末企画では、小屋キット活用マニュアルを掲載。小屋キットメーカーに聞いた、リアルに多い7つの質問の答えも掲載。小屋キットの疑問や不安を解消してくれます。

主要メーカーのおすすめの小屋キットカタログ最新版も収録。サイズやデザインを比較できるので、お気に入りの小屋キットも見つけられるはずです。

PROFILE&SHOP INFO

佐藤勇介さん:栃木県真岡市出身。36歳。&GARDEN代表。憧れの人は奥田民夫と所ジョージ。

  • &GARDEN
  • 益子本店 栃木県芳賀郡益子町益子3270-31
  • 営業時間 土・日曜(11:00~19:00)
  • 宇都宮店 栃木県宇都宮市東宿郷1-7-2
  • 営業時間 火〜土曜(11:30~14:30/17:00~21:00)
  • ☎080-4462-8181 https://www.andgarden.net/
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